魚類夢日記

ししゃも

昔見た夢①

中学校の通学路には立派な料亭が一軒あって、店の前には石臼が置いてある。

その石臼には毎朝取り換えているのかきれいな水が張られていて、中には金魚が一匹泳いでいた。

「今日も泳いでるな~」とその金魚を眺めるのが毎朝の楽しみだった。


それから高校に進学し朝の道が変わったため、料亭の前を通らなくなった。

料亭と金魚の事は日々の中で忘れてしまっていたけど、ふと思い出して様子を見に行った。


料亭はもう営業していないようだった。

石臼に張られていた水は以前と変わらず汚れひとつなく透き通っていて、中には魚の骨が一匹分沈んでいた。

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