プロローグ 大役と責任

 “どうして?”と“何で?”

 そんな思いばかりが私の頭の中を独占して、私の心を支配する。


「何で私が、“暗闇の星ダーク・スターの女王”なの…?どうして?」


 ーーー何で、こんな私が…?


 上手く言葉にできない感情達がいっぱいになって、溢れてる。


「“星の意思”は何で私なんかを選んだの?」


 もっと強いひとだって、頭の良いひとだって…いっぱいいるじゃない!!

 私なんかと違って、世界のひとたちのことを考えられるひとがやればいいのに…!!


「何で私なのっ…!?」


 何で、どうして私なんかを選ぶの!?こんな私になんて、ムリに決まってるのに…できるわけない!

 怖いの…世界の平和とか、安定とか。そんなの、わからない。くにのひとたちを守るとか無理だよ。


 ーーーこんな私に、できるわけないんだから・・・・・




 “星の意思”に選ばれた新しい暗闇の星ダーク・スターの女王は、その大役と責任から“逃げること”を選んだ・・・・・




 その選択は、この星に生きる者達の誰もが、それを許さない。

 この星に生きる者達のが女王には、その心がきこえるはずだ。

 それがこの星の“星の意思”に選ばれた者の能力なのだから。

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