誰になんと言われようとも
学生作家志望
間違いなし
誰になんと言われようとも僕は僕。
無理をして生きてきた、今まで。
たくさん無理をした、たくさん我慢してたくさん泣いてきた。
何が正解か何が間違いかもわからなくなってぐちゃぐちゃになって、結局人は自分らしさを優先できなくなっていく。
僕がそうだった。
誰になんと言われようとも、そんな志を持ったいたはずなのに、いつのまにか涙を流してやめようと叫んでいた。
好きなら好きだって言えばいい、気持ち悪いって言われてもそれが自分。
やりたいならやりたいと言えばいい、ダメだと否定されてもやり続けるのが自分。
馬鹿にされても僕だし、何されても僕。
自分の意思を隠して、自分らしさを出さずに、他人のために下手な演技をしている方が、人はきっと辛い。
誰も認めてくれないけど、必ず僕を認めてくれる人がいる、そう信じて今日もまた歩く。
「どうぞ!」
「あっ、?あ!はい、ありがとうございます。」
開いたままのエレベーターのドア。
ドアを開けるボタンを僕のために長押しをしてくれるのは、同じマンションに住む知らない人だった。
否定されて、今にも泣きそうな僕に、その行動はとてつもなく温かいものだった。
マンションではこれをするのが当たり前。
僕だってよくこんなことはするし、人にやってもらっても何も感動なんてしない。
でも今は違った。何かが違った。
誰にも認められていないと勝手に考えていたんだろうな、自分は。
そうだよ、僕は何も終わったわけじゃない。
僕は僕。
誰も、何も、間違っていない。
誰になんと言われようとも 学生作家志望 @kokoa555
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