天然少女ののんびり日記
孤野恵 志穂
プロローグ
コスモリア王国の城下にある大きな屋敷の一室。
緑と白の品のいい調度品たちの置かれた広い部屋。
開いた窓からは、優しい満月の光が一人の少女を見守っていた。
「あの白いわんちゃん、可愛かったですわ〜」
癖一つない淡い金糸のような髪は、ふわりと風に揺れ、雲一つない青空を思わせるスカイブルーの瞳は、少し垂れており柔らかい印象を持たせる。
「書きたいことがたくさんありますけど、もう遅い時間ですわね〜」
陶磁器のように白い肌は、彼女が人形であるように錯覚させ、鈴の音のような声は、天使の声を思わせる。
目を離すと消えてしまいそうな、儚い雰囲気を纏った少女、リリエル・アンルナーダは、
「やっぱり、今日の分の日記も明日ですわね〜」
今日は日記を眺めていた。
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