魔王があっけなくやられたので下っ端の私が魔王になることにしました。

ちょっと魔王さん！？#2

『…で、あるからしてーーーーー

今から、魔王選別野外試験を行う！参加者はこのくじ引きで決め、試験順位が１位の者を魔王とする！』

…で。

なんかくじ引き引いて当たっちゃって現在試験の説明中です☆

いやなんかごつい奴いるな！？なにこいつ知らないんだけど！？

…あ、こいつ【TF2】か。たしかに上層部だったら知らなくてもおかしくないな。

ちなみに位は5…正確には6ある。TF5,TF4,TF3,TF2,TF1。そして例外…魔王がTF0。

ちなみに私はTF5。一番位が低い。あーもうこんなに頑張ってんのにおかしいぞ上層部！！

『では、まずはこの火山を1周してもらう！！最初にここに戻ってきたやつの勝ち！

それでは…よーい、どん！！』

んん？？なんか始まっちゃった！？

とりま火山走ればいいのか！！というわけで走る。

（ん…？？）

まてよ。この火山は横に広い。…頂上を別としたら。

火口に落ちなければちゃんと一周したことになるのでは？？いや、一周回ってるでしょ！

…いやでも長い！！頂上が見えない！！私は魔族だから落ちても死なないけど、登るのは体力的にきついかな…？？いやまだピッチピチですけど！！

（さて、どうしたものか…）

しかし、こうなったからには絶対魔王にならなければならない。

…魔王になるとめちゃくちゃ待遇がよくなるからだ！！フカフカのベッド！あったかいフルコースのご飯！！もうここまできたらやるしかないっしょ！

…ってことで諦めるわけにもいかず。

懸命に山の中腹を登るのであった。