課題だるい

 親御様なら、我が子が宿題の難しさや面倒臭さに「だる〜い」と嘆く姿を、一度は見たことがあるのではないでしょうか。


 私には兄弟がいるので、親でなくともその光景はよく目にしますし、自分もそう嘆いたことがありますからね、両側の気持ちがよく分かります。


 大抵は「難しい」「面倒臭い」ので、「だるい」という言い訳を作って嘆いています。


 以前、受験勉強をしていたときに私も思いました。ほら、太郎くんと次郎くんがいて、何キロメートルある学校と公園の間を、一定の速度で行ったり来たりする問題、あるじゃないですか。あの問題が嫌いで、嫌いすぎて、嘆きました。


 なぜ先頭に、わざわざ「以前」という言葉を付けたのか。それは「今は違う」からです。分かりやすかったですかね。


 今は「難しい」でも「面倒臭い」でもなく、本当に「だるい」から「だるい」と言っています。難しいからだるいでも、面倒臭いからだるいでもなく、だるいからだるいんです。


 倦怠感が半端じゃないです。これ、生きていける? って思うぐらいの倦怠感が、毎日、襲っては引き、襲っては引き、を繰り返します。


 課題をやっていられるほど平気じゃありませんが、親に行っても「仮病しないで」って言われるでしょうから、諦めています。


 意地でもやるか、って。開き直りました。



 七月十四日日曜日。


 ひどい倦怠感に襲われて、やる気激減。

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