第30話

僕には、、、


何て答えれば良いのだろう

言葉が出てこない、、、


僕には、、、素敵な女性で映ってます。

こんな僕を大事に思ってくれて、、、どんな時も1番に考えてくれて愛してくれて、、、母以外で愛を感じたのは伊藤さんだけです。

僕がこうして生きているのも、あの時、助けてくれたからだし、、、伊藤さんを好きになって

苦しい事もまだまだ沢山経験しないとだし、それを乗り越えていかないとダメな事も分かってるけど、、、それを全部、受け止めてくれる、、、優しくて、、、僕を包みこんでくれる

、、、僕には勿体無い彼女だと映ってます。

答えになってますか?


「うん、、、十分過ぎるほど、、、伝わってるよ、、、ありがと!やっぱり君を好きになって良かったぁ!」


彼女にしっかり伝えられて良かった。


「ねぇね?」


はい?


「名前で呼んでくれないのぉ?」


えっ!


僕は急に顔が熱くなった。


あれは、、、伊藤さんに心配かけたく無くて無理した行動です。


「えぇぇぇ!残念過ぎるよぉ、、、」


勇気を振り絞り


ののさん、、、?


「えっ?」


ののちゃん、、、?


「うん?」


のの、、、?


「何で芸名?それじゃぁファンの人達と一緒じゃん!私は君の彼女なのにぃ!」


風夏さん、、、?


「ねぇね?わざと言ってるのぉ?そろそろ怒った方が良いのかなぁ?」


ふ、ふ、風夏、、、さん、、、


「もぉ!あの時の音声を録音しておくべきだったかぁ!」


風夏


「うん?どした?」


勇気を振り絞ったのに、、、


すると彼女は僕に優しくキスをしてくれた。


「良く出来ましたぁ!ヨシヨシ」


頭を撫でている彼女の顔はとても可愛く微笑んでいる

この二日間で彼女の沢山の表情が見れて幸せな気分になっていた。


「今日も泊まる?」


良いんですか?

疲れてますよね?


「疲れてるけどぉ、、、君とまだ一緒に居たい、、、ダメかなぁ?」


僕も一緒に居たいです。


「ありがと!でもぉ、、、襲うのはだめだよぉ!フリじゃないからねぇ」


襲う訳、、、ないです、、、


「分かってるよぉ、冗談だよぉ!、、、今日は私からお母さんに連絡しておくねぇ!」


えっ!

母と連絡先交換してるんですか?


「うん!勿論だよ!」


当たり前の様に言っているけど

これって当たり前なのだろうか?

でも、嫌な思いは全く無かった。

むしろ感謝の方が強かった。

父さんが居なくなってから本当に僕の為にガムシャラに働いてくれていた母さんだったから

話す相手も僕だけだったと思うし

それに、僕の人生を変えてくれて、僕が初めて好きになった人でもあり僕を愛してくれる人で

本当に伊藤さんと出会って無ければ僕は今、ココに存在していたのだろうか?と思ってしまう


「明日は、君の家にいこうかなぁ」


僕たちは、楽しいひと時を過ごして同じベッドで寝た。



















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