第2話

僕は歩く女性を見ながらなんで助けてくれたのだろうと考えながら家に向かった。


僕は自分の部屋に入りベッドに腰掛け

考えた

これからの自分の生き方について

時間は流れ答えがみつかる、、、事は無い

24年間も自分と言う人間を考えてこなかったのだから見つかるわけが無い

下から母が僕を呼んでいる声がしたので

下に降りた。


母さん、どうしたの?

「いやいやぁ!早くご飯食べてよ、片付かないでしょ」

えっ!今何時?

「とうとう、ボケた?勘弁しておくれよぉ」



僕はリビングの時計を見た

21時と指していた。

こんなに時間が過ぎていたとは思わなかった

答えが出ない問題にぶつかると時間を忘れてしまうんだな急いで夕飯を済ませて食器をシンクに入れた。

皿洗いでもしようかな


「洗ってくれるの?」

うん、、、

洗った事ないから綺麗か分からないけど

やっても良い?

「もちろん、、、助かるよ、、、」

どうしたの?母さん?

「どうしたのって?初めてじゃ無い?そんな事してくれるの?何かあった?頭でも打ったの?」

頭は打ってないけど、、、、

いや、、何にもないよ

「そかそか、なら良いよ」


本当に母には文句を言えない

24歳でほぼニート状態の僕を手放す事なく

僕の速度で見守ってくれている

あの時、あの女性が助けてくれなければきっと死んでいた

そして、母は凄く反省して泣き崩れるだろう

育て方を間違えたと自分を責めてしまうだろう

何だろうこの感情

初めて抱く


僕は皿を洗い、自分の部屋に戻り

習慣の様にテレビを点けた

すると

驚きの光景がテレビから映った


えっ!

えっっ!

この人!

助けてくれた人だ!

芸能人だったの?

テレビごしで見る彼女は昼間と違い

より一層、可愛く、綺麗に見えた

僕は24にして初めて興奮と言う感情が分かった!

まじか!

もう一度、会いたい

そして、感謝を伝えたい

そう、強く思った


















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