燃え尽きて鬱状態になった物書きの回復記録

つくも/九十九弐式

第1話

まず自己紹介なんですが、つくもと申します。筆名は商業だと九十九弐式って名前を使ってます。商業作品だと、ポイントギフター(すかいふぁーむ先生との共著)とか、ジョブ・レンダーとかです。集英社と双葉社で書籍とかコミックが出てます。

後は同人の方でR18で色々出しています。


事の発端は今から2、3年くらい前ですか。ポイントギフターを書くよりも前の事です。大体、ポイントギフターを書く前に、5カ月で100万字くらい書いてたんですよね。

それでそこから、色々とあって、レベル0の最強剣士っていうのを書いてたあたりで、200万字弱くらいまで、10カ月くらいで書いたんです。

そこで、ついに限界に至りました。作業量が多かったのもあるんですが、色々とストレスが多かったんですよね。想定外のトラブルが多く起きて。


それでついにエネルギーがゼロになった感じでした。体調が凄く悪くなり、腸内環境も悪かったです。汚い話ですみませんが、健康面で重要な事なので。下痢や便秘を繰り返してました。

血流も悪化して、なんだか立ち眩みはするし、息切れもするしで。

大学時代の友人と飲んだ時なんて立ち眩みでぶっ倒れそうになりました。


そこからあまり執筆が上手く行かなかったように思います。焦燥感と不安感だけはあったので、多少回復したくらいで我武者羅に新作を書いたりしましたが、あまり良い結果にはならなかったように思います。何もするべきではない時は何もしないのが最善だった気はします。

書き書けの新作のプロットだけが出来上がり、けど自分はそれを面白いとも思えないし、書く気力も体力もないから書き始める気にもならない、そんな感じでした。


この状態になって、そもそもエンタメを楽しめないしで、集中力もなくなり、インプットの量も激減しました。なにせアニメを一話見るだけでもきつかったのです。

当然、インプットが上手くいかないとアウトプットする意欲もなくなり、結果書かなくなるみたいな感じでした。


思えば、200万字弱書いてた最中にも、首の下にニキビが大量に出来たり、なんだかおかしい感じはしました。今思えば、ストレスホルモンであるコルチゾールが出過ぎていたのですね。それは身体からの警告症状だったのだと思います。


肉体が強制終了をかけてきたような、そんな感じです。仕方なしに休養をせざるを得なかったです。

とはいっても、ポイントギフターの書籍化作業とかコミカライズの監修。ジョブレンダーの書籍化作業とかもあったので、それは何とかやらないとどうしようもないのでやってはきましたが。


月並みですが、健康に気を付ける事です。無理はしない事。何事も健康であってこそです。一度健康を壊すと、その大事さが身に染みるものです。それでまだリカバリーできる程度だと良いのですが、最悪亡くなっている方も多くいる業界です。


しかし、思えばこの2、3年で大分ウェブ作家の方も消えていっているように思います。色々な事情があるのでしょう。自分が向いていない、他の事をしている方が幸せになれる、という前向きな事情で執筆を断念していったという方もいるかと思います。現実的には執筆業だけで生活できる方は限られています。普通の仕事を優先して、いつのまにか足を洗っていたという方もいるかと思います。

それはそれで個人の自由ですし、素晴らしい事でもあります。無理して続けるのもつらいだけですし、その結果はもっと辛くなり、最後はやめてしまうだけです。


今回の出来事で思ったのは執筆を続けるには幾多の苦難があり、その苦難を乗り越えた人だけが執筆を続ける事ができる、それができなかった人は消えていくという事です。


ただ、続けたければ続ければいいし、やめたければやめればいい。それだけの事です。義務ではないので。執筆するのは。

正直言えば、一般読者は人気作家の作品を読むだけです。だから誰かが消えたところで悲しむ人はそんなにいない。消えた事を悲しまれる作家は幸運でしょう。商業のトップクラスだけです。そんな人。誰とは言いませんが、何年も新刊出ていない方もいますね。


それでも私が生き残りたいというか、まだ書いていたいと思うのは……。まあ、好きだから……ではなく、他に得意な事がないからですね。他の分野に行こうとしても、上手くいかなくて結局戻ってきちゃうんです。それだけです。


色々と書きましたが、体力と気力をリカバリーして、かつてのようにバリバリと新作書けるようになれたらいいなとは思っていますが。年齢的な老化もあり、またリミッターを外すのが本能的に怖くなっているので、10カ月で200万字弱も書くような真似はないとは思いましたが。


これからも書き続けたいとは思っています。まだあんまり頭が回っていないのでまとまっていないかと思いますが、これでこのエッセイを終わります。


皆様もどうか健康に気を付けて無理のないように執筆してくださいね。終わりです。




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燃え尽きて鬱状態になった物書きの回復記録 つくも/九十九弐式 @gekigannga2

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