氷室くん付近は、面倒事が多発する

夜神

プロローグ

―4/6の今日、ウチは高校生になる。


父親が、有名な腕のいい大工さんだから好きになったであろう、建築系の仕事。

ウチは建築を学びたい一心で、建築科に行きたい一心で毎日勉強をしていた。


…あの事故でウチは、なりたかった自分を見失った。

建築が好きな父親が大好きだった。

今ではもういないその父親の面影を背負いながら、私は昔やりたかったものとは程遠いことをしていた。

過去を思い出したくないからか、ウチは建築に完全に背を向けて生きてきた。



バスケが強い高校、神ヶ嵜高校(かんがさき)にウチは合格した。

中学の頃、私は元バスケ部の母親から教えてもらいながらバスケを上達させていった。

大会に出れるほど上達し、顧問から勧められたその高校に受かったのだ。



ウチはこらからどんな生活を送っていくのか…

まさかこんな生活を送るとはこの時まだ予想していなかった。


恋愛には興味なかった。

でもまさかバスケ繋がりでこんな複雑なライバル関係に巻き込まれるなんて思ってもみなかった。


これはウチがライバル関係に飲み込まれながらもある男の子に、甘く狂わされ恋に落とされ落としてしまった、恋愛物語。

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