劇薬
「あっぁぁっ、おまえ、おまえー!!ぼくのスペシャルなおくすりをパーにしやがって!!ふざけるな!これをクラフトするのに何日かかったんだと思ってやがる」
漂楼会北海道本部、64階建て高層ビルの地下6階に金切り声が響く。潔白の通路は音がよく反射し、金切り声がよく聞こえた。
声のする場所は『危険!入っちゃダメ(つД`)ノ』と鉄製の扉に大きく書かれている研究室である。
部屋の中には床に広がり、ぐつぐつと音を立てる黄緑色の液体。まわりにはガラスの破片が飛び散っていた。
黄緑色の液体の横には虚な目をしながら拳をぴくぴくと震わせるのは、幹部の一人である「桃沢照太」。
照太は後天性能力者であり、自由自在に物質を新しく作ったり、既存の物質を無制限に取り出すことが出来る。
「おまえ、いいか。おまえのな、おま…おまぇ…おまえの命日は今日だぜ」
照太が激昂している理由は自身が新しく開発した薬品を部屋に悪戯をしようと思って入った、もう一人の幹部である藍凪蒼矢がぶつかってしまい床に薬品フラスコが激突。
2週間徹夜して作った薬品を一瞬でお釈迦にされた照太は激昂する、が本人は薄々心のどこかで「どんなに怒っても仕方ない。薬品は戻らない」と思っている。しかし、蒼矢への怒りは治らない。
声を荒げる照太に蒼矢は「俺に倒されるような場所に置くお前が悪いよね?そうやって声をあげることしか照太くんはできないんだね♡」と煽る始末。
結局このあと照太が蒼矢に塩酸を煮た劇薬をぶっかけるがもちろん蒼矢は無傷で照太に殴りかかったところを総幹部であるレアによって互いに謹慎を受けたそう。
((照太被害者…))
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