第127話 眠れる? 眠れるのなら安心だ

 怒りというのは、年がら年中涼しげな顔をしているお釈迦様でも厄介な感情だったらしい。


 

 事実、入滅から千年以上過ぎても、書店やネットには「アンガーマネジメント(怒りのコントロール方法)」があふれ、テレビやSNSでは個人から国家観まで怒りに満ち満ちている。



 小説界でも「何で、俺の作品が世に認められないんだ⁉」と怒り、悲しむ人たちもいるだろう。


 

 実は、私自身、怒りの感情を持っているし、時々燃え上がるときがある。


 もっとも、作品自体というより世の中の風潮とか揚げ足取りみたいなニュースなどを見て気が滅入る。


 もちろん、怒りのエネルギーがモチベーション(やる気)となり、大作を完成させるのは素晴らしい。



 だが、近年、怒りを長く保持する(正確には、そんな環境下にいる場合)と脳が変形してしまうことが海外の脳研究センター(英国)で分かってきた。


 男女差があるものの感情のコントロールなどを司る部分に血流が行かなくなったり血管が細る。


 

 自分の経験としても怒り続けると酷い頭痛がした。


 やり場のない怒りで自分は死ぬのではないかとすら思うこともあった。


 その痛みもやがて消えた。


 そして、言われた。


「隅田さん、あなたは発達障害です。そして、複雑性PTSDになっています」



 もちろん、科学の進歩を待つ時間は必要だが、発達障害も先天性と後発があるように思う。


 

 で、そんな私が最近行き着いた、究極のアンガーマネジメントがこれである。


「飯をたらふく食べる。(外食もあり)風呂に入る。寝る」


 以上。


 スマートフォンに関しては「できうる限り見ない!」

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