第5話

「うわっ!」


「あうう」


「リスナーさんからのコメントだぞ!トモ!久しぶりにスマホのコメントアラームが鳴ったぞ!」


「新規の方々もいるぞ!多方面からだ!有り難い!」


「う…うん…」


「…どうした?顔が赤いぞ?」



「いや、耳が真っ赤だ」


「…タカキなんか嫌い…」


「今度は目元も赤みを帯びたぞ。潤んでる。色っぽい」


「…う…もうっ…」


「言っただろう?音だけだって。それともこれも演出か?顔色まで録音するつもりか。…色っぽい。」


「タカキ…ぷー…」


「何を今さら。夫婦で淑女でレイディで年下の恋人のお前の味がなくては生きていけないのだぞ?色々な意味で、だ。」



「……」


「お前の母の日をお祝いをしちゃうからな?ケーキもカーネーションもプレゼントも全力出すからな?」


「タカキさんの父の日のプレゼントは、ネクタイに決まりっ!」


「トモっ!?」


「では!リスナーさんからのお便り発表コーナーに参りましょう!ふふっ」


「トモっ!こんな!面倒なっ!男と何億回っ!でも結婚してくれるだろうかっ!ぷっ…ふふふ…」


「ふふっ、タカキさんっ!後悔はありませんか?何兆回でも、お受けします!…ん…もうっ!ふふふっ」


「あっ!エンディングのお時間が来ちゃいました!」


「時は、残酷だな。名残惜しいですが、次回、またリスナーの皆様にお会いできるのを楽しみにしております。」


「竹の塚ラジオでしたあ!」

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