8/15:唐揚げ、美味しい。

 さて、今日は唐揚げ屋さんに行ったのと読書感想文を書いたのでそれについてにしようかな。この作風、嫌いな人もいるかもしれないけど、もう一度つまらない日常でも描いた短編を書くイメージで失礼します。


 「丼もの食べたいね」

 今日昨日とお昼に麵類を食べていた私は、親に何食べたい?と聞かれてそう答えた。読書感想文を書き続け、一度息抜きもしたかったのだ。

 「何がいいの?」

 「親子丼!」

 何となく今日は鳥の口だ。何、特段グルメなんかじゃないが、外食に連れて行ってもらえるなら好きなものを食べたいじゃないか。 

 今は10:30。少し、早いかな?そんなことを考えながら車の後部座席に乗り込む、まぁ、現実逃避だ。いいじゃないか。そんなのも。生真面目に机に座っているのはあまり性に合わない。

 …なんて、考えていたけど。やはりというべきか、早かったわけだ。流石に皆もお腹が空いてなくて、近くのゲームセンターによった。目的?そんなの決まってるじゃないか。何時ものようにしれっと持ってきたアーセナルベースのカードを取り出す。お金がなくてあまりできていなかったが、少しだけ今はお金もある。ワクワクしながら200円を投入した。

 「おぉ、」

 ふと隣に人の気配を感じて横を向くと、よくお世話になっている人がいた。少し前のアーセナルベースのイベントでも出会った。

 「1戦、やりましょう。」

 「ガチでいくで?」

 アビリティが使われるたびに入るカットボイスに心躍りながら戦術を練る。どうやったら勝てるかな、ここを重ねれば致命傷にできるかも。

 クライマックスブーストが入って筐体が赤く点灯し始める。ふふ、わくわくしてきた。もうひと押し。カウントがゼロに近づいていく。3、2、1━

 …負けた。拠点体力のパーセンテージを見ると倍以上の差がある。でも前回よりは善戦できたと思える。むぅ、もうちょっと行けたと思ったんだけど。

 なんて、のんびり過ごしてるときに限って時間はすぐ過ぎ去るもので、気づけば12:30に近づいていた。親と妹のもとへ駆け出す。少しばかりクゥと腹の虫が鳴いた気もした。

 車を出した時にはもう1:00。かなりいい時間。丼ものがありそうなお店をみんなで探しながら「ここ!」なんて言ったはじめのお店はお盆休みで閉まっていた。グーグル先生、貴方もっと確かな情報持ってきてよ。

 「唐揚げ、食べれる?」

 唐突に父が妹に聞いた。

 「うん、私、唐揚げ好きー」

 油がうんたらかんたらと無理やり理由を付け足しながら話していた。…可愛いなぁ。

 アーセナルベースのカードに妹が興味を持ったらしく「ガンダムー、ひとー」なんて言いながら私カタカナ読めるんだから、と言って名前当てゲームなんかをしながら車で揺られること数分。「からやま」という看板が見えた。

 カランカラン

 店内は思ったよりもきれいだった。唐揚げ専門店と聞いていたから、こういっては失礼だがもっと油ギッシュなイメージだったのだ。

 メニューを開くと一面には唐揚げ唐揚げ唐揚げ。まぁ、当たり前なんだけど、少しばかり驚いた。私と妹は唐揚げ定食を親は甘辛唐揚げ?とやらを頼んでいた。

 「お待たせしましたー。」

 目の前にまだ油がはじけている唐揚げが来た。とても、おいしそうじゃないか。そう思って口に入れたのに、もらったのは反撃だった。噛んだ場所から油がピュッと飛び出して口を焼く。想定外の反撃だった。猫舌なので卓上の塩辛に手を伸ばす。これがまた、思いの外美味しくて、ご飯のお替りもできないのに半分以上を食べてしまっていた。少し冷ました唐揚げは今度はしっかり味わえて、嚙み応えのあるじゅわっとした味わいが口いっぱいに広がった。うん。美味しい。

 帰り道、父はこうぼやいた「親子丼って検索したら出てきたんだけどな~」

 そう、私はすっかり失念していたのだ。「丼ものを食べたい」といったことを。でも、実際問題メニューに親子丼はなかった。検索、恐るべし。

 これは着地点も魅力的なオチもない、夏休みのちょっとしたどこにでもある小噺だ。


 う~ん、何だか雑いな。でも、読書感想文はこの後完成しましたよー。


 では、以上、失礼!

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