10代から20代の時に書いた詩(14)
天川裕司
10代から20代の時に書いた詩(14)
女に問う、男と居て楽しいか?
俺は楽しくない。
ロシアン。
もう一度宗教を確かめて見ようと思う。生きる事を理解する為に。
必要とあれば何でもする。
〝見ず知らずの奴と、事の寸前だったのをね〟――Xファイル
何の為にこんな形で男と女が存在するのか。無駄だと思う。
一つ今の自分を理解出来た。結局今を、明日を生きねばならぬ故、全てを書く事が出来ないのだ。書いて悩んでしまえば明日が危うくなり、悩まなければならない。他人を見ては愚痴を零す自分が儚く脆い。甘えたように死を選んでしまうのだ。勇気も無いくせに。こんな弱い僕に世間の悪は容赦なく伸し掛かって来る。どんどん畜節されて行くのだ。単なる負の相乗に過ぎなく見える現状は、真偽関係なく僕の体力を消耗させる。言葉と思いは別のフィールドに在る。偶然それが一致する場合も在り、しない場合も在る。ただこの悩みの発端は欲望である。異性だ。何故異性と一緒に成るものなのか。初めからそう成るのなら余計な芝居は無しにしよう。小学、中学、高校、大学、社会人、全てが思春期と題した芝居だ。結局、人は性(せい)に浮かれて居るのだ。素直になればいい。神は個人(ひと)に異性の適人を与えているものなのか。男・女の幸福が普通ならば与えている筈。もし居なければその個人の存在は無意味に近く、儚いものとなる。そして、どうしてもこんな事を考える頭を持つ僕とは儚い。皆、解らない難事を無いものとして生きているのだ。いつ破滅しても可笑しくない世の中を態と盲目に生きて居るのだ。そして確かに、それらを解決できない者はそうして生きなければ生きて行けない。その難事とは人間が存在した以来、一緒に存在して居る。
適人以外を、好きになるなんて感情は不要だ。
時間と労の無駄に過ぎない。不条理にも生まれて来てなぜ悩むのか。(笑)
今の世の中、女の方が生き易く成っている。男は華が無く、独り身では馬鹿にされる対象らしい。まあ何にしても男の他に女は存在して居る。それを全て破滅させる事は出来ない。巷で女・男を何人殺したからとて世界に進出する事は出来ないのだ。ここまで純情みたいな堕落がのさばって居て、どこを愛せるのか。自分の事を感謝してればいい。ああそうしたいものだ。だがそれでは生きる為に他人と話したくない自分が前へ出る。生きては行けない。こんな詰らない事でなぜ俺が悩むのか、怒りすら覚える。この頂点に立った俺がなぜ。俺に他人(ひと)は理解できないのだ。況してや異性など(笑)。―――――――
頭の中が混乱してて整理できない。何も書けない。
「裏切りジャック」
あの女は裏切った。金銭面でも、精神面でも俺は援助したのに、あの女は俺を裏切った。口では何度でも騙せる。俺が疲れて、甘えようとした瞬間、消えたのだ。独りが寂しかったから甘えただけなのに、あの女は俺に恐怖し、立ち去った。俺の本音を知れば男でも女でも構わず立ち去る。それまでどれだけ俺が愛しても。俺が何度愛しても、友人・恋人は何の気なく俺を裏切れるんだ。まったく意味の無い友達・恋人さ。俺が心を有りの侭見せているのに、そいつらは決して見せようとはしない。やはりどこかで遠慮するのだ。そしてそれがお互いを遠慮させる。俺の明け渡す勇気は一瞬なのだ。しかし、他人より考える。そう思っているだけなのだ。
俺を知れば大抵の者は皆、煩わしくなり立ち去る。
そうでない者も中には居るが、何れ同じ末路を辿る。
「哲学者」
いい女を遠くから眺めて〝ああだ、こうだ〟言ってるだけで、〝ようしそれでは経験だ〟と勇気を出してナンパするようなもの。それらもすべて煩わしいと死んでしまえば、他の人間に負けた、と悔しがり、勿体ないとほざくようなものだ。それで自分は奇麗と錯覚する。
悪はパワーを与えるだけ与える。与え続けてその人が器の限度を壊しても、なお与え続けるのだ。
哲学人とは煩わしいものだ。
愛人だ恋人だと騒ぐが、皆そうではないか。好きでない人でも、セックスをすれば快感は得られる。この時代、これを叱っても一夜にしてその瞬間(ばかばかしさ)は通り過ぎる。
どうも欠伸をすると喉が痛い。今朝も少し腹の具合が悪く、体調が優れなかった。正直、少し倒れそうだったのだ。いつも腹なのだ。それがむかつく。風邪は嫌だ。腹が立つ。 6月1日(日)
教会を離れたあの人、今頃どうしてるだろう。
固く口を閉ざして良い事があればいい。
楽しい一時(いっとき)はあっと言う間、と言うが、それは人がひどい無い物強請りだからだ。
何も思い付く事の無い時は、何もしたくないのだが、現実が許しちゃくれない。許したくないと思っていても偶然で知っている人に会ってしまう。気持ちだけ上擦っていてもやがて愛想が尽きる。すべてが上手く行かない時、確かにある。雨の音みたいに心が流れていく。
理想が僕の彼女になってくれればいいのに。この世に存在する人じゃなく、僕が想った架空が目の前に現れて。詰りこの世には存在しない人だ。その理想が僕の女(ひと)になる。この世の女(ひと)には嫌気が差して、何も言いたくない。汚いし、奇麗だと思えない。好きじゃないんだ。お別れ告げてどこか別の場所へ行きたい。皆、自分のポイント稼ぐのに必死だ。他人は赤の他人。男に生れて来て良かった。そして僕で良かった。女には絶対なりたくなかった。そして別の男にも。あの丸い月は何故にこれほど光って見えるのか。その周りに何も星が見えなくて、見えない太陽が地球の表から照らしているからだ。
五月、六月、七月
〝人に見放されて、心が充実したい。〟
いくら寝ても、寝足りないんだなぁ。はは、(笑)月がどうも欠けて見える。
「文殊堂にて」
父さんと文殊堂へ行った。空には雲がのさばり、月は見えないでいた。太陽がその大部分を占めており、近くの海はその模様を見ていた。僕はと言えば、人里離れて物思いに耽っていた。頭の中はそれ程の文句も無く、他の人の詩が浮んでは消えた。けれど、この儘では自分の思いが惚けると、過去の自分の醜さを覆った。後に影響が出るものはすべて消して、忘れられるような型にしたのだ。それにしても、腕が陽に焼かれる。
いかに無意味だったか、と言う事だ。女というものが俺の人生上。
心に残すか、自滅するか。
10代から20代の時に書いた詩(14) 天川裕司 @tenkawayuji
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