メタルマックス&メタルサーガ雑文
矢木羽研(やきうけん)
メタルマックス3
プレイするまでの話
『メタルマックス3』は、発売からそう遠くないうちに入手しているはずである。値札には2000円とある。中古の裸ロムですら定価以上の値を付けている今では信じられないような値段だが、当時は不人気で投げ売られていたようだ。
もともと、ファミコンの『メタルマックス』が大好きだった。しかし後にプレイした『メタルマックス2』は好きになれなかった。その後はドリームキャストで出る予定だったシリーズ続編が頓挫したり、詐欺に巻き込まれたりといったのをネット越しに見ていて、大変だなぁと感じたりした。
後にシリーズ復活の嚆矢となる『メタルサーガ 砂塵の鎖』については、全く知らない状態で秋葉原電気街の街頭ディスプレイでPVが流れていたのを見て強い衝撃を受けた。しかし当時、プレイステーション2が手元になかったので見送ってしまった。そしてニンテンドーDSの『メタルサーガ 鋼の季節』は予約してまで購入した(これは私のゲーマー人生で片手で数えられるくらいしかない)のだが、これが本当にひどい出来だった。
『鋼の季節』は操作性やバグの問題ばかりが取り沙汰され、それらも当然まずいのだが、個人的にはストーリーもかなり酷いと思った。特に1作目のアフターストーリーとしてこれが「公式」になってしまったのは許しがたい。結局、クリアすらせずに(二度と見たくないという理由で)売り払ってしまった。予約特典のCDだけでも元を取ったと思っているのでまあ良いだろう。
『鋼の季節』については、オリジナルの開発者である宮岡寛氏ががっつりと関わったうえでこの出来だったというのが私を強く失望させた。そもそも大不評であるタッチペンオンリーの操作体系からして「メーカーからタッチペンを必ず使うように言われたのでタッチペンオンリーにしてやった」という子供じみた導入理由を公言しており、プレイヤーを舐めてると思った。
後に版権問題が解決して正真正銘の『メタルマックス3』が発売されることになるのだが、『鋼の季節』の酷さと、そもそもシリーズファンから絶賛されている『メタルマックス2』も個人的にはいまいちだったので(ゆえに『2改』という地雷は自然に回避できた)、シリーズ復活を祝福しつつも様子見のつもりだった。たまたま安く売られてるのを見つけたが、開封すらせずに積んでいた。
そして14年近い時間が流れた。封印を解いたきっかけは、まず小説のネタとしてファミコンの『メタルマックス』を再プレイしたこと、そしてツイッター上でファンの方と交流したことである。そういえば『3』を買ったまま積んでいたというのを思い出し、せっかくなのでプレイしてやるかと思ったのである。
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