第22話 ここが変だよ資格試験
皆様、ごきげんよう。
第18話で話したとおり、私は50以上の資格試験に合格している資格マニアなのである。
私の自己紹介は大体以下のような感じだ。
『♪です。 資格マニアで50以上合格しています。 あと好きなプロレス技は卍固めです』
こんな感じで話すと、大体その後は資格の話で盛り上がる。
私の取得資格は、役に立たないものが多いので意外とネタになるものが多いと思っている。
そこで今回は、今まで受験した中から『ちょっと変わっているけど、みんなにオススメできるもの』を選んでみた。
【アロマテラピー検定 ★☆☆☆☆】
アロマオイルに関する知識を問う資格。
受験者のほとんどが女性で、すごく広い会場だったのに男性は私を含めて3人であった。
女性用トイレは行列ができていて、男性用は当然ガラガラである。
ペーパー試験自体は簡単なのだが、合否を左右する問題が2問出題される。
試験開始時に配られる2本のアロマオイルの匂いを嗅ぎ、オイル名を答えるというものだ。
私が1級を受験した際は、1つだけ分かりにくいものがあり、ネットでも見解がバラバラであった。
若干特殊なので、★1つ。
なお、この検定の知識を活かして、実際にアロマオイルを使っており、実用性は結構あると思われる。
【日本手相能力検定 ★★☆☆☆】
オカルト系の資格は意外と少ないので、記憶に残っている。
唯一満点合格をした試験なのだが、前日にちょっとテキストを読んだくらいだったので簡単な部類であろう。
手相というものは、手のひらで膨らんでいる部分(丘)にエネルギーがあり、それが他の丘に流れ込むことで運気に繋がるという理論が存在している。
その流れ込んでいる筋というのが手相なのだ。
勉強して知ったのだが、『これがあったら凄い!』という、いわゆるレア手相が定義されている。
有名なところだと、天下を取れる最強の手相と言われる『ますかけ線』だとか、霊感が強い人に出る『仏眼』、強力な守護霊に守られている人に出る『神秘十字線』というものがある。
1つでもあれば、すごいらしいのだが、世の中にはこれを全部持っているヤバい手相の持ち主がいる。
それが……私である。
この事実を知ったときは心底驚いたのだが、ものは試しと思い、プロの占い師に見てもらったことがある。
ちなみに『ますかけ線』だけでも1%未満らしいので、やはり私の手は激レアな手相だったらしく、見たとたんに滅茶苦茶テンションが上っていったのが面白かった。
まだ天下は取っていないので、★2つ。
【チョコレート検定 ★★☆☆☆】
検定名を出すと、なぜか一番盛り上がるのが『チョコレート検定』である。
理由はさっぱり分からない。
ということで、いつも話す雑学を披露しようと思う。
チョコレートとはカカオから作られるのだが、カカオの実を発酵させると、茶色のカカオパウダーと油分のカカオバターに分離される。
両方を使ったのが通常の茶色いチョコレートで、カカオパウダーを使わないのがホワイトチョコレートである。
カカオバターの融点は33度なので、チョコレートを口に入れると、すっと溶けるのだ。
よく『口溶け』なんて言うけれども、まさに奇跡の融点と言えるだろう。
試験終了後は、『明治 ザ・チョコレート』を配っていた。
ということで甘めの採点で、★2つ。 チョコレートだけに。
【ダイエット検定 ★★★☆☆】
ダイエットを理論的に学べる資格である。
試験会場にはジムトレーナーやモデルっぽい人ばかりであり、私は明らかに場違いであった。
『えっ、この人がこの試験受けるの?』みたいな目で、何度も見られたのが印象的だ。
本当に失礼しちゃう。
あと、試験の思い出になるが、試験会場に赤ちゃん連れでやってきて、『赤ちゃんを預かってほしい』と係員に無茶な要求をしていた女性がいた。
きっとダイエットのしすぎで、頭に栄養が行っていないのだろう。
【お好み焼き検定 ★★★★☆】
美味しいお好み焼きが食べたいですよね。
そんなあなたに、このお好み焼き検定をオススメしたい。
上級の試験に合格すると、にっぽんお好み焼き協会の会長が焼いてくれる特典付きだ。
しかも、試験後にお好み焼き粉、ソース、ホッピーなどが詰まったお土産をいただけるので、豚肉などの具材を買えば夕飯ですぐに食べられるのだ。
至れり尽くせり感が尋常ではないレベルだったので、★4つ。
ちなみに東京の会場は『日清製粉の本社』である。
【野球知識検定 ★★★★★】
私は野球に全く興味がないのだが、とりあえず目についたので受けてみた。
要は野球のカルトクイズである。
最上位は1級なのだが、合格率は0.06%と、私が知る限り最高難易度だと思う。
生粋の野球マニアであれば挑戦してみるのも良いだろう。
なお、試験後は引退したプロ野球選手のトークショーが行われる。
受験者はもちろん参加可能なのだが、受験していなくても入場料を払えば参加可能だ。
私の回は『幕張の防波堤』という地域限定の微妙な異名を持つ『小林雅英』氏であった。
私は野球に興味がないので知らなかったのだが、女性たちが大歓声だったので、相当有名(元メジャーリーガーらしい)だったようだ。
メジャーリーグでの話は面白かったのだが、誰が来るかは事前告知されていないので、ハズレの可能性があるのかもしれない。
【知識検定 ★★★★★】
雑学をどれだけ知っているか試すことができる検定だ。
出題範囲は森羅万象すべてだとか言っているので、事前の対策はほぼ不可能であろう。
私は第1回に受験し、無事合格した。
数多の資格試験を受けていたこともあり、どこかの試験で学んだ内容が半分くらいあったように思う。
合格すると、知歴書という、全国順位やレーダーチャートなどで試験結果を分析した資料を貰える。
私の点数は上位10%以内だったので、満足な結果であった。
同じ会場でクイズ王の伊沢氏も受験していたらしい。
そういえば、ほとんどの受験者がクイズ王みたいな雰囲気を出していたよ。
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