第15話 王都を目指す

「コウさん、詰まらんって飽きただけでしょ!」

「力で押さえ込んだ、恐怖統治は住民がビクビク恐れて、僕を避ける、バッチイ女が色目使って鬱陶しい」


「コウさんって、マジ人間の女嫌うね?」

「女はバッチくて、怖いぞ! 僕のポリシーとして関わらない事に決めてる」


「『僕のポリシー』ってマジコウさん狂ってるね!」

「おだてるな照れるぞ! この大量の収穫全員持てるだけ持って!」

「おだてて無いよ、コウさん九十九神の『神隠し』で全て持って行けるけど」


「それは凄い! が神隠しってチョッと違う様な? クリに背負わせた大荷物も神隠ししてくれる?」

「ブヒン!」

「クリは本当に、荷物背負うの嫌うな」






 農奴達が心から嬉しそうに見送る中、村から出て行った。


「農奴達、僕と別れるの名残惜しそう」

「暴君が居なくなるのが嬉しいの」

「ミヒロ、おだてるな照れるぞ」


「何度も言うけど、おだてて無いよ? コウさん? クインと繋がってズコバコしながら器用に歩いてるけど、普通に歩こうよ!」


 対向の旅人が、一瞬硬直し遥か大回りして避けて行く。

 ミミやメメ達は遥か後方を、他人ですって感じで着いて来てる。


「本当、扱い難い変態怪人…」

「ミヒロは可愛いな! クインに焼き餅か? クインの横を歩けば後ろから交互にズコバコして遣るぞ? たまに間違って黄門様に入れるが、それも気持ちが良いぞ! と言うよりミヒロのズコバコパワー補充しないと、そろそろヤバイ」


「焼いて無い!! 歩きズコバコは完全拒否する!!」

 ズコバコしながらの移動は、全くはかどら無い何時になれば王都に着く事やら。



 村にも町にも着かず、野営する事になった。


 ミミとメメが野草とトマト干し肉のスープを作り、芋とトウモロコシを煮てる。


「おっ? スープが旨い!!」

「コウさん? 食べてる時はズコバコ止めようよ! 食欲が無くなるよ」


「僕はこうやってると、いくらでも食べれる」

「クインも普通に食べてるし、勝手にすれば」


 皆見ない様にそっぽ向いて食べてた。

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