現代に氷の皇女、探偵に勘違いされるの巻

赤ぬこ むぎ猫

第1話 え、ここファンタジー系の異世界じゃないの?



 転生したら異世恋のアナスタシア(幼女)になってたんだが……どゆこと?

 アナスタシアは異世界でも恋がしたいに登場する帝国の皇女である

 氷の魔眼持ってる

最後死ぬけど強い人

異世恋の世界では珍しい人間種である。

 

 たしか俺は、さっきまで道を歩いてたら……車がこっちに向かってきて。

 

 あーなるほど、轢かれたのか、まっいっか。

 

 

 そんな良い人生じゃなかったしね。

 

 そこ、楽観視しないとか言うな。どうしようもないだろ。転生はよ

 

 

 

 

 

 んでどうするか……探索?睡眠?それとも。

 

 

取り合えず、能力や周りを確認しないとな。能力が使えずにあっけなく死ぬのは嫌だしね。

 

 あっ、ヴィイだ。こんちゃっす! 

 

 ちなみに、ヴィイとはロシアの精霊だか妖精だかわからんけどまあ簡単に言えばすごい精霊らしい。

 

 それでわからない人のために詳しい説明。

 

 ヴィイ(露: Вий)は、東スラヴ神話における死の目を持つ地下世界の生物。その目は普段、大きな瞼や睫毛で覆われており、自力で持ち上げることが出来ない。

 

 

 ロシアとベラルーシの民話では、ヴィイの瞼がピッチフォーク……要するに農業に使うクワによって持ち上げられた時、ヴィイが見た者は目を覚ますことができず、やがて死亡する。その視線によって、ヴィイは人を殺すだけでなく、村や都市を破壊して灰に変えることが出来るらしい。

 

 

 ちなみに日本語表記では「ヴィー」とも書く。

 

 

 だ、そうだぞ!

 

 三十分後─―

 

 

 

 どうやら能力は大体変わらないらしい。ヴィィの魔眼や左目の氷の魔眼も問題なく使えるようだ。

 

 あとこの場所は何処かの城のようで、造りからして多分ロシアによくみられるバロック形式で作られた城だろう。あと、宝物庫的のような物があってその中に宝石がこれでもかというほどあった。これはもしもの時、換金させてもらおう。ちなみに、城の中に書庫的な部屋があって魔術関連の本が沢山あった。その中に宝石魔術の本があったりしたので後で練習しようと思う。んで、目標は別作品だけど某運命の赤い悪魔みたいに魔術を扱えるようになることだ!

 

 しかし、やけに宝石が多いな。なんでだ?まあいいや、あとで考えよう。

 

 

 そういえば、お犬系主人公くんことわんわんお……じゃなかった、獣人のパンドラくんとあとはなんとかニッキ何処かにいるのかな?

 

 

 外に出て、探索していると。

 

 

「皇女様に栄光あれ」

 

 ん?この声は……。

 

 

全身黒ずくめの服装に鳥を模したマスクという異様な姿!

 

 

 あれはニッキ!ニッキじゃないか!

 

 

 猟犬兵ことオプリーチニッキ。略してニッキ。原作では女帝エウロパの親衛隊。

 

 

 黒い兵士。人間を苦しめるために編成された部隊。人の皮を被った悪鬼。

 

 

 全身黒ずくめの服装に鳥を模したマスクという異様な姿をしている。

 

 

 伝承によれば、狗の頭を持ち、黒衣を纏い、黒毛の馬に乗り、黒い馬具をつけ、馬の首には犬の頭をくくりつけているとか。

 

 

 同時に獣毛を箒状に編んだ鞭を持ち、「裏切り者に対しては犬のように襲い掛かり、箒で掃き出す」という意味合いを込めたという。

 

 

 人間ではなく女帝エウロパの魔術によって生み出された存在で、その在り方は使い魔に近い(原作のヒロインが交戦した際、人間味を感じなかったようなので。

 

 

「皇女に栄光あれ」

 

 

 ……あれは近づいても大丈夫なのだろうか?今襲ってこないのなら大丈夫か?

 

 その後、いろいろと探してみたがどうやら魔獣と獣人が居ないらしい。もっとも、俺の探し方が悪くて見つけられていないかもしれないけれど。

 

 

 普通に人間が居たし。

 

 

 となると他の異世界物ではなさそうだけど……どの世界なんだろう?

 

 

 何かのアニメ世界?現実世界?それとも……この場所は多分どこかの山奥だと思うけど

 

 

 犯罪だらけの探偵物の世界はやめてほしいんだよね。

 

 

 

 

 

 

 

 それから十年後。

 

 

 

 一人称が私になったり体がすっかり成長したりした。それに宝石魔術もだいぶ使えるようになったので、この城の入り口を魔術か城壁のどこかにある仕掛けを見つけて押さないと開けられない様にしたから泥棒は来ないはず。猿のような顔の怪盗は例外だけど……まあ大丈夫でしょう。大丈夫だよね?

 

 あと宝物庫にはある仕掛けがあったりする、なにとは言わんが。

 

 そういえば、最近わかった事だけどこの城の近くには何個か城があってその城目当てに観光客やツアーが開催されるらしい。

 

 そして、今日もいつものように宝石魔術の練習をしてたんだけど……。

 

 なんか刑事っぽい人が、二人組の探偵と一緒にこっちに来るんだけど。


こわ



あとここは異世恋の世界じゃないの?

 

 

 

 どう見ても行く先々で事件に遭遇する系の死神。

 

 えっ……この世界探偵ものの世界なの!? 

 

赤い人とか白い人とかが殴り合ってたり! 

 

 真っ黒くろすけな服のやばい組織に小さくなる謎の薬を飲まされたりするの!? 

(別作品の偏見)


 やばい、やばい!?やばいよやばいよ!?

 そうだよ(迫真)

 妙に考えられたトリックに殺される!? 

 (偏見?)

 

 恨みを買ったら、真っ黒な犯人に殺される⁉︎

 (偏見)

 

 

 

 

 あっ!?死神(探偵)見てるよ!?なんかこっち見てる!? 

 

 まさか見つかった!?どうしよう!?どうしよう!? 

 

 助けてよ!? お姉ーちゃーん!?

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