第3話 スキルの鑑定
ここがギルドの本部…
本部はとても大きく、横には馬車がたくさん止まっていて商人らしき人や傭兵のような格好をした人で賑わっていた。
えーっと、スキルの鑑定所は…ここかな?
隅っこのこじんまりとした場所にスキルの鑑定所はあった。そこにいた今にも倒れそうなおじいさんに話しかける。
「すみません、スキル鑑定をお願いします。」
「かしこまりました、ギルドカードはお持ちですかな?」
試しに昨日貰ったカードを出してみる。
「お預かりします。それではこちらに手を当ててスキル鑑定と唱えてくだされ。」
差し出された半透明の板に手を当てて、
「スキル鑑定」
そう唱えると板が光り『製菓』と『翻訳』という2つの文字が出てきた。
「『翻訳』はどんな言語でも読み書きができるスキルですなぁ。私も長いこと生きていますがなかなかに見ないスキルですなぁ。
習熟度を上げれば王城に務めることもできるでしょうな。
もう一つのスキルは…はて…この『製菓』というスキルは見たことがありませんのぉ。
もう少し詳しく鑑定ができるものがあればよいのじゃがのぉ。
まぁお嬢さんまずは『翻訳』を使ってみるとよい。『翻訳』は使うにつれてどんどん訳せる言葉が増え、最高クラスになると古代語まで………でき………いや……さらに…………、……………………………、…」
鑑定が終わるとおじいさんは急に饒舌に喋り始めた。
「そうじゃのう、……も珍しい……2つはまあ…、じゃが、…………」
「おじいさん?、おじいさん!!!」
「はっすまんすまん、つい興奮してしまってのぉ。わしは元々スキルの研究をしとって、退職後ここで働き始めたんじゃ。」
「それはそうと、そのわしですら見たことのない『製菓』とはどんなスキルじゃろうか。なにか心当たりはないか?そうじゃのう…似たようなスキルには『製薬』や『創薬』はたまた『…』………も、『……』は同型か?
しかし菓子と言っても……、いや……。
…………、これも、…………まあ………。」
おじいさんはそのまま自分の世界に入りなかなか戻ってこず、私がスキル鑑定板で叩いたら戻って来るかと悩み板を手に取った頃、近くにいた職員の方が助けてくれた。
「コントスさ〜ん、次やったらそのまま老人ホームにぶっ込んでやるってお弟子さんに言われてましたよね〜!」
「すみません長くなってしまって。」
そう言って職員の方はおじいさんを奥に連れていき、スキルの表示されるようになったギルドカードを渡してくれた。
私は結局『製菓』と『翻訳』がどんなスキルか深く考えないまま職業を探すため、求人情報を見に行くことにした。
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どうも〜!鶏ももでございます。
ここまで読んでくださりありがとうございます✨
今まで読んで🖤や★で応援してくださった方々ありがとうございます!
感謝感激雨あられでございます!
これからも頑張ります!
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