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  • お姉さんと私への応援コメント

     雨虹さんの小説を読むと、毎回と言っていいほど発見があって、創作としての可能性を感じます。
     今作で言えば、冒頭に文中のワンシーンを見せる点。YouTubeの漫画広告などでも確かに、見どころを先に見せるといった手法を用いたものを見たことがありましたが、小説に落とし込むという発想には至りませんでした。
     また随所に見られる言い回しが、新しいのに心にすっと溶ける点。例えば「空を見上げると半分は夕焼け空で、もう半分は生まれたての夜空」や「長財布で、どこかで見たことのあるようなロゴが描かれていた」など、短文でどうしてここまで大きく緻密なものが描けるのかと、わくわくします。そんな雨虹さんのクリエイティブな部分が好きです。
     内容に関しては、大人で子どもなふたりだからこその出会いが、不思議と自然で面白かったです。冒頭から続く生ぬるい空気も相まって、ふたりの会話に引き込まれるように読んでいました。私自身現在22歳で、福祉大学に通っているので、妙な親近感がありました。だからすごくわかるんです、22歳の幼さ。もっと強い人間になれると思ってた。お酒も美味しいと思ってた。そして上手に恋愛をしてると思ってた。
     子どものときに作り上げた「22歳」の像と、現実の22歳。そこにある乖離に目をつける部分に、雨虹さんの若い鋭さを感じます。これからも応援しております。

    作者からの返信

     秋冬さん、『花火と煙草』を読んでくださりありがとうございます。応援のハートと応援コメントの通知を見て嬉しくなりました。
    「大人で子どもなふたりだからこその出会い」という、私がこの物語で描きたかったことが伝わっていて嬉しいです。
     私は来週で20歳になります。私は福祉大学ではないのですが、養護教諭の養成課程のある教育学部に通っており、大学で福祉について学ぶこともあります。年齢でいう「子ども」のときに見ていた20歳に今自分がなれている気がしません。しかし、そのことはどの年代の方も感じることなのではないかと思います。人はそうやって年齢を重ねていくのではないかと思います。
     応援ありがとうございます。最近小説を書けておらず、目の前に迫ってきた今年のカクヨムコンに怯えているところです。私にとって秋冬さんはカクヨム甲子園の先輩であり、また、カクヨムコン短編部門に参加する仲間という印象を抱いているので、秋冬さんが今年もカクヨムコンに参加するのかどうか気になります。もしもお互い参加した際には、お互い良い結果が出せるといいなと思います。
     長くなりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました。ちょうど自分の小説に自信をなくしていた時期だったのでとても励みになる応援コメントでした。