第2話


焼き肉屋に着くと彼女はカタコトな韓国語で店員と話して、いちばん良い席に通してくれた。




「ここに良く来るの?」




「うん!肉でも食べなきゃ仕事続かないって。何飲む?」




「とりあえずビールで」




「じゃあ私も。すいませーん!」




韓国のおばちゃんに、飲み物と食べ物をじゃんじゃん頼む。


















「大丈夫?そんなに頼んで」




「全然、大丈夫。食べきれない場合、持ち帰りもできるし。じゃあ今日泊まる所もないんだ?可哀そうにー、家に泊まればいいよ!」




「何から何まですまない。借りは返すから」




そう言ってると飲み物と食べ物が運ばれてきた。




早速肉を焼く彼女。




久しぶりに食べた肉は旨かった。




それから二時間位は飲んだり、食べたりして楽しんだ。






そしてお店を出た。






亮は彼女に言った




「ごちそうさまでした!」




「もうそういうのやめよ」






自転車二人乗りしながらふらふらと、ふたりで笑いながら。


















彼女のアパートに着いた。鍵を開ける彼女。




部屋に入ると亮は激しい口づけをして、ふたりは行為をした。




何度も何度も激しく突く。




今回はイッた。床に寝そべる二人。




亮が荒れた息で言った






「名前なんて言うの?」






「佐伯春」




そっちは?




「藤崎亮」




春が言う




「今頃名前知るなんてウケるね」




ふたりで笑った。














その夜。




ふたりはベットに入って話した。




亮が




「なにか欲しい物とかない?」




「ないな。仕事辞めて結婚できれば…」




「そうか」




「お休み」




「おやすみ」

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