10代から20代の時に書いた詩(13)

天川裕司

10代から20代の時に書いた詩(13)

「牢屋で泥を見た者の言葉」

〝人はこれだけの物が与えられているというのに、その先の快楽への行動に心の箍がある。思わぬ所で躊躇してしまうのだ。そして年を取る。どこかで理想を諦めるのだ。「真面目で居て何が面白いのだ」と言えば、就職できないらしい。(笑)〟


このように、何も無い夜を越して人は年を取っていくのだ。遊びに行っては明日に差し支える、と。これが真面な世間の常識らしい。そして年を取った後に、ビールを飲みながらその年老いに少し苛立ちながら、昔の思惑を話すのだ。男も女も皆同じ。〝愚かだ〟と言えば弾かれる。力こそ全てのこの世に何も無い一日、というのを過ごすのだ。歯痒過ぎる。生まれて来た人間、男として。…それもまた過言に過ぎない。


親子に始まった事に悲劇が始まっている。詰り、親孝行の為に生きているのだ。


「それでも男なんだよ」

俺は生きねばならない。親の為に、親孝行する為に。生きねばならない。その為に友達に合せなければならない。でも、その友達が嫌な奴なら合せる気がしない。それでも、生き抜く為には、時には合わせねばならない。今日、近くに芯のある男に会った。久し振りに会った気がする。嬉しかった。そういう感情が素直に出て来たのがとても嬉しかった。軟派な奴には俺が情けないように見えるだろうが、それでも全然構わない。俺はそいつらとは全く違うのだから。同じ世間に生きて居るからこそ疲れるのだ、と、その周りを恨んで生きて来たんだ。いつもテレビに映る7割が悪だと言うから。この夜思った事が、人間として一瞬でないように。それでも世間の勢いは強い。俺の学校の友達の一人がそうなのだから。(笑)


生きる事を諦めないで。何の為に生れて来たのか、を知ればいい。他人(ひと)の為じゃない。こんな事を書いてる僕も、君と変わらないんだ。神と人、その2人だけだ。


「my life, in this day」

僕から欲を完全に取り去ってほしい。〝stay dream〟なんて響きが響くように、僕の欲という欲を完全に取り去ってほしい。人を愛するという欲をも取り去ってほしい。そうすれば、生きる事のみを満足し、友達だけを満足し、また自分を満足する。女を思うと、面倒で嫌になる。運命というのがあるならば、その運命の人以外とは誰とも出会いたくない。一生一緒に居る人以外と会っても無意味だ。ただ寂しくなるだけで、何が得になる。結局は別れなのだ。僕はそんな儚い愛情なんか要らない。そんなもの無い方がいい。そういうのが好きな連中は僕の所から遠く離れて居る。それ故に、この世間をこの上なく呪ったのだ。それが無意味だと知りながら、僕は完全にその輩と別れようとした。だけど、それは存在しない。もし存在させる事が出来たなら、僕はもうここに居ない筈だ。死んで居るだろう。今の世間にどんな慰めより、〝さよなら〟を言いたいこの思いは、やはり僕一人にしか解らない。この文句が誰にも届かないように、僕はこうして人生を書き続ける。〝汚れ〟を見て、その輩を避ける事は逃げる事だと勝手に思い込んで、そのうち途方に暮れる。その汚れに対抗する心算が、自分も一緒に汚れてしまってるのだ。それを好んでしまってる。〝女が居なければ〟そんな悩みも一切無かったのに。どちらか一つでいいのに。神がもう少し都合の好い方法を採れば良かったのだ。こうなって世間が汚れて行くのを神は、この世を創られた時から知っていた筈だ。この汚れに耐えられなくてこの世界から出て行く者も居る。それでもこの世界をいい世界と言えるか。神が何と言おうと、同じ人間から見れば10余年で幕を閉じる事は、意味無く生まれて来たと言うしか無い。同じように痛みを感じるその子の人生は?その子の耐えた間の代償は?その人生の弁償は?誰も何も払わないのと一緒だ。その子にとってみれば生まれて来なかった方がいいと思うのも当然だ。耐えなくてもいい苦しさに耐えさせられるのだから。その事と裏腹に男女は楽しんで居る。僕もその一人に過ぎない。真面に結婚して真面に愛し合って、人は決して兄弟なんかじゃない。皆、他人だ。女とは一体何か?男とは一体何だね?(笑)今の男と女を諦めて、僕は何に成ろう(笑)成るものなんか無い。この世の全てが嫌いになったんだ。…そうして、人は死んで行くのだ。



2つの部屋を区切って、男、女を一人にして、どちらもどこまで生きられるかやってみようよ。どっちが長生きするかな。女だろうか。(笑)


俺の宝物も、強さも安心も、すべて、俺自身の強さの中に見たい。

他人は要らない。


女はサイテー、男もサイテー


つまり人間とはサイテーの生き物である。


僕にとって、女を美化する事は詰らない事だ。


たった一つ、思う事を字として、そのまま書ければいい。  English man.


恋愛の時間とは、神を冒涜する事に他ならない。

それが違う、と言うのなら、街での軟派な奴は皆救われる。


無い物強請りの無い人間が存在するだろうか。


せっかく生まれて来たんだ。詰らなく生きるのなんて面白くない事さ。この世間にいろんな哲学者が居られる。その輩に捧げる。哲学とは初めから無いもの。存在しないものを学んで悩む。その労費がどれだけ馬鹿らしいか、神に会って気付くだろう。聖書の一句に〝不毛の学〟とある。何故、人は哲学などと言う学問を思うのか。人が思う以上、君達も背負わねばならない。〝哲学など、無い〟と言っているこの僕の言葉すら、哲学なのだから。


今の親に当たっているように、存在するものは受け入れねばならない。


「プリズンin the Sun」

漢は寡黙を守った。どこか孤独な場所で、空を見た事を思い出して居た。太陽の届かないこの監獄の中には、もはや人の形で一杯だった。あらゆる欲望が葛藤し、その結末に死者も出る。いつか又、この地を去って別の場所に居る事を思い、男は眠った。その間、ずっと監視の足音は続く…。この監獄の中に太陽を。

女が居ればそこは明るくなる。それがムカつくんだ。


Over, プリズン・ストリート

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10代から20代の時に書いた詩(13) 天川裕司 @tenkawayuji

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