モテない俺をばかにする幼馴染が俺の彼女を募集したら学園で2番目の美少女と言われる生徒会副会長が立候補してきた

山田

第1話「立候補!?」

 俺は今日から高校2年生になった。少し緊張しながらクラスの張り出されている紙を見に行こうとした。すると俺の背後からとびついて来たやつがいた。


「おう、修!」


 そう声をかけてきたのは高校からの友達の田中幹也(たなかみきや)だった。


「おはよう。幹也はもうクラス見たか?」

「いや、まだ見れてないんだよ」

「じゃあ、一緒に見に行こうぜ」


 そう言って僕と幹也はクラスの紙が張り出されているところに行った。俺と幹也は同じクラスだった。


「やったな修」

「おう」


 そして僕らに近づいて来たやつがもう一人いた。


「おはよう、修」


 そう声をかけてきたのは俺の幼馴染の坂下奈津美だった。


「おう、お前も同じクラスなんだな」

「そうだね、とても不運な事に」


 はぁ、こいつはそんな事を言うために話しかけてきたのか。まったくあきれる。


 そして俺達は3人で新しい教室に入った。そこにはすでに何人もが集まっている机があった。僕は幹也にきいた。


「あの人がたくさんいる机は誰の?」

「お前名簿全部見てないのか?」

「あ、うん。自分のところぐらいしか見てなかったかも」

「はぁ~、あれは生徒会長で俺達の学園で一番の美少女の二葉渚(ふたばなぎさ)さんだろ」


 僕は納得した。サラサラで金髪の長い髪が特徴的だ。そして2年生にして生徒会長になって成績優秀で運動神経もいいらしい。


「そして修、お前はあの二葉さんの隣だ」


 は、はぁーーー、僕はあんな人とは一生喋る事が無いと思っていた。あんなキラキラした人が近くにいたら目がチカチカしそうだ。


「あの中心で二葉さんと話してるのが学園で2番目に美少女で生徒会副会長の神田彩華さんだ」

「へぇ~、あの人が」

「学園で1番と2番の美少女が同じクラスだなんて俺達はついてるな〜」


 神田さんは長い黒髪を1つに縛っている事が多くクールな感じの人だ。この人もまた運動も勉強もできる人だ。


「席につけ〜」


 そう言う先生の声でみんなが席についた。


「今日からこのクラスの担任になる坂柳だ。1年間よろしく」


 そして始業式のため体育館に向かった。多くの学校では始業式や全校集会、生徒総会というのは苦痛ではやく終われと思うものだろう。しかしこの学校は違う。なぜなら生徒会長と副会長が美少女だからまったく苦でない。なんなら楽しみにしてるやつもいるくらいだ。


 始業式が終わった。クラスに戻ると自己紹介があった。二葉さんと神田さんの自己紹介のときだけクラスの雰囲気は少し違った。そして自己紹介が終わった。すると先生が


「よし、隣のやつと話してみよう」


 そう先生が言ったとたん俺はクラスの人たちは俺に視線を向けた。そりゃそうだ。この人は学園でもっとも人気のある人で色んな男子からも告白されているらしい。サッカー部のキャプテンやバスケ部のエース、前年度生徒会長なども告白したって噂だ。そんな事を考えていると


「藤白修くんだよね」

「あ、はい」

「私の事は気軽に渚って呼んでくれていいからね」


 その言葉と同時にまたクラス中の視線を集めた。この人はどんだけ人気者なんだよ。


「うん、よろしく渚さん」

「よろしくね修くん」


 この人俺のこといきなり下の名前で呼んできた。恐ろしい。


 その日の帰りだ。幹也が俺にきいてきた。


「修は二葉さんと神田さんどっちがタイプだ?」

「うーん、神田さんかな」

「珍しいな。俺はもちろん二葉さんだ」


 そう話していると奈津美が来た。


「あんたらみたいなやつがあの2人とお近づきになれるわけないじゃん。修に至っては産まれてこのかた彼女の一人もできてないじゃない」

「うっさいわ」


 その時奈津美が何かを閃いたような顔をした。


「明日私がモテない幼馴染くんに彼女を作ってあげようじゃないか」


 こいつは何を言っているのだろうか?変な事をしなければいいのだが………嫌な予感がプンプンする。


 次の日俺の嫌な予感というのは的中することになる。


 俺が学校に着いて席につくと奈津美が俺の席まで来た。


「昨日言った事を覚えているかい?」

「昨日言った事?」

「その様子だと覚えてないみたいだね。この優しくてかわいい幼馴染がモテない彼女いない歴=年齢の幼馴染に彼女を作ってあげようと言う話だ」


 そういえばそんな事もあったな。


「作るって言ってもどうやって作るんだよ」

「まあ、見とけって」


 そう言って奈津美は教卓に立った。そして大きく息を吸って


「みんな注目!」


 奈津美がそう言うとクラス中の視線が教卓にいる奈津美を見た。


「この藤白修の彼女になってもいいよという女子いますか?」


 あいつなんてことをしやがったんだ。そう思ったその時だった。


「はい、立候補します」


 そう言ってきた人がいた。そう学園で2番目の美少女神田彩華だった。俺もクラスメイトも奈津美もみんなが驚いた。


「私一人ということは信任でいいかな」


 俺も奈津美も言葉を失っている。


 神田さんが俺の席の目の前まで来た。


「私は君の彼女に立候補します」


 神田さんは真剣な目で僕を見つめてきた



 後書き


 今星270個、作品フォロー1250人目指してます。おもしろい興味がある方はぜひよろしくお願いします!


 今週間総合ランキングが落ちてきています。作品フォローとレビューして助けてください。お願いします。


 


 

 


 



 


 

 

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