第50話 のんびりと。 After...
朝。目が覚めて。。。
暖かい布団。
今日は、のんびりと過ごす。
そんな、1日。
いっぱい、寝たから、頭もスッキリと、
していて。気分も良くて。
あたしの、隣で寝ている、
可愛いい、妹達も、幸せそうに、
眠っている。。。
二人を、起こさない様に、
そっと、布団から出ると、
身体を伸ばして、窓から、外を見る。
緑が綺麗な、景色。
ふと、後ろに気配を感じると、
「お姉ちゃん、おはよ。」
と、しおりが、起きてきた。
「おはよ。眠そうだね。もう少し、
寝てたら?」
と、声を掛ける。
「だって、あけみお姉ちゃんが、
いないから。」
「ふふっ。もう、甘えん坊さんだね。」
「だって、一緒にいたいんだもん。」
「じゃあ、起きたついでだし、
お風呂入ろうか?」
「うん。」
しおりは、りさに、声を掛けに、
寝室に戻って行った。
暫くすると、しおりが、眠そうな、
りさと、手を繋いで、戻って来た。。。
「あけみ、おはよぅ。」
「ふふっ。りさ、起きてるの?」
物凄く、眠そうな、りさが、
あたしに、抱きつく。
「だって、眠いもん。」
「ふふっ。眠いなら、寝てていいよ。」
「だって、あけみとお風呂入りたい。」
「もう。りさも、甘えん坊だね。」
「うん。そうだよぉ。」
そこに、しおりもくっついて、
二人に、抱きつかれて、
結局、あたしは、動けなくなった。
「もう。しょうがないなぁ。」
と、ポツリ。
少しすると、りさが、
「うん。もう大丈夫。お風呂行こ。」
と、あたしから離れて、お風呂場へ。
しおりも、それに着いていき、
あたしは、後ろから、それに続く。。。
広いお風呂場で、みんなで、
頭や、身体を洗って、お風呂に入る。
温泉を、水で薄めてぬるま湯に。
縁にもたれ掛かり、三人横並び。
「お姉ちゃん、今日は、何しようか?」
「ん~。何処か行きたいの?」
「あけみ、あたし、水族館行きたい。」
「アザラシ。」
と、しおりが呟く。
「そうだね、まったり旅行には、
ピッタリだね。行こう、水族館。」
りさも、しおりも、嬉しそうに、
あたしに、抱き付いた。
「もう。」
と言うと、あたしも、笑うしかない。
「お姉ちゃん、水族館、また、
違うアザラシ買おうよ。」
「そうだね。それいいかも。
もう少し、大きいの買おうかな?」
と、りさも、乗り気だ。
「みんなで、買ったら、アザラシ、
六匹になっちゃうね。」
と、あたしも、微笑む。
お風呂に、ゆっくり入って、
あたし達は、お出掛けの準備。
髪を、綺麗にして。薄くお化粧。
外に出ると、りさが、運転席へ。
「りさ、運転いいの?」
そう問い掛けるあたしに、りさは、
「うん、あたし、運転好きだから。」
そう、笑って返してくれた。
助手席に、あたしが、座ると、
しおりは、後部座席に。
最近、りさのお気に入りの歌を、
車のステレオで流しながら、
みんなで、口ずさむ。。。
水族館が見えてくると、
何だか楽しくも、懐かしくもある、
そんな感じ。
駐停車に、車を停めて。
「おつかれ、りさ。」
「ふふっ。大したこと無いよ。」
「お姉ちゃん、お疲れ様。」
りさは、しおりの、頭を軽く撫でると、
しおりと、二人で、チケットを、
買いに行った。
あたしも、その後ろを、
少し、遅れて着いていく。。。
「はい。あけみ。」
「あたしの、買ってくれたの?
お金、払うよ。」
「いいよ。
後で、御飯奢ってくれれば。」
「ふふっ。わかった。いいよ。」
三人で、水族館に、入館すると、
以前と変わらない、景色。
色々と、思い出しながら、
お魚さん達を、眺める。
「あ、変な顔のやつ。」
りさが、嬉しそうに、お魚に、
挨拶してる。。。
しおりは、水槽に、おでこが、
くっつくくらいに、近づいて、
魚が泳ぐのを、目で追っている。
あたしは、後ろから、そんな二人を、
眺めて、いいなぁ、こう言うのって。
そう思った。
「お姉ちゃん、アザラシ。」
「そうだ。アザラシだね。」
二人に、引っ張られて、お魚も、
そこそこに、アザラシさんに、
会いに来た。
しおりも、りさも、席を前の方に、
陣取って、ショーが、始まるのを待つ。
何だか、二人が、ワクワクしてるのが、
伝わって、あたしも、楽しくなって、
思わず、笑顔になる。
ショーが、始まると、アザラシさんの、
動きに、一喜一憂して。
気付けば、あたし達は、ずっと、
拍手していたと思う。
「お姉ちゃん、アザラシ可愛いね。」
「うん。」
「あけみ、凄いね、あの動き。」
「そうだね、あれは凄い。」
アザラシの、演技が、素晴らしく、
可愛くて。あたし達は、
アザラシに釘付けになって、
誰よりも夢中に、拍手した。
アザラシのショーが終わって。。。
あたし達は、お土産やさんへ。
「アザラシ~!」
しおりが、ぬいぐるみを、抱えて、
あたしに、見せる。
しおりの、身体の1/3くらいある、
一番大きなアザラシを、
抱えてるから、しおりの顔が、
全く見えない。
りさが、しおりのぬいぐるみを、
「スッ」と持ってあげると、
「前見えないから、危ないよ。」
そう言って、りさが、ぬいぐるみを、
持ってあげている。
「あのさ、
買うときで、いいんじゃない?」
何だか、他にも、お土産はいっぱい、
あるのに、どうしても、しおりは、
アザラシのぬいぐるみが、
気になって、仕方がないみたい。
「しおり、取り敢えず、他のお土産、
見てから、最後にしよ。」
りさが、しおりの肩を、「ポン」と、
優しく叩くと、
しおりも、その後を、着いて行った。
ほんと、りさは、しおりのお姉ちゃん。
あたしは、最近、りさと、しおりは、
なんと無く、顔が似てる気がしてきた。
あたしも、二人の後を、ゆっくりと、
着いてまわる。。。
「お姉ちゃん、これ、お揃いで、
買おうよ。」
しおりが、見つけたのは、アザラシの、
キーホルダー。
「可愛いね。じゃあ、そうしようか?」
「うん。」
しおりが、同じものを、三つ、取ると、嬉しそうに、握っている。
あたしと、りさは、そんな、しおりを、
見て、何だか、微笑んでしまう。
結局、キーホルダーと、お饅頭、
それと、アザラシの、中くらいの、
ぬいぐるみを、三つ買って、
お土産屋さんを出た。
駐車場に戻ると、帰りは、
しおりの運転。
「しおり、大丈夫? 疲れてない?」
「うん。平気!」
「じゃあ、お願いね。」
りさが、「スッ」と、助手席に。
あたしは、後部座席に、
アザラシ達と一緒に、乗り込んだ。
「しおり、運転上手くなったね。」
りさが、しおりに、話し掛ける。
「えへへ。だって、あたしは、
近くのコンビニでも、
車で、行ってるからね。」
「ふふっ。そう言えば、そうだね。」
そんな、二人の会話を、後部座席で、
聴きながら、いいなぁ。。。
こう言うのって。と、また思った。
「お姉ちゃん、ご飯何食べる?」
ボーッとしてて、話を聞いて無かった、
あたしに、しおりが、少し大きな声で、
話し掛けてきた。
「え、ごめん。お姉ちゃん、
ボーッとしてた。。。
そうだね、ご飯は、二人は何が、
いいの?」
「りさお姉ちゃんと、私は、
ラーメンとか、中華なんだけど、
あけみお姉ちゃんは、
何が、いいのかなって、話してたの。」
「あ、そう言うことね。。。
じゃあ、あたしも、中華で。
ラーメン食べたかったから、
丁度いいね。」
「ふふっ。みんな、ラーメン、
食べたかったんだね。」
りさが、嬉しそうに笑うと、
しおりが、相づちをうった。
一度、駅の方に向かって、車を走らせ、
駅の近くの、中華のお店で、
ラーメンを、食べることにした。
駐車場に、車を停めて、降りると、
りさが、「お疲れ様。」って、
しおりを、後ろから、ハグした。
二人の、後ろから、お店に入ると、
テーブル席に。時刻は二時過ぎ。
丁度、お店が空いてる時間帯。
「お姉ちゃん、何ラーメン食べる?」
しおりが、あたし達に、メニューを、
広げて、聞いてきた。
「あたしは、普通の、醤油。
あけみは?」
「あたしも、醤油。しおりは?」
「私も、醤油。」
「ふふっ。じゃあ皆、おんなじだね。」
「餃子、付けようか?」
「うん。」
あたし達は、ラーメンと、餃子を、
三つ注文した。。。
「あれ、そう言えば、前にも、
こんな事、無かったっけ?」
「うん。あった。」
「あれ、だよ、あけみが、餃子の、
熱くない食べ方、教えてくれた時。」
「そうそう、あけみお姉ちゃんが、
小皿使わないで、
直接、醤油かけるの教えてくれた時。」
「ふふっ。あの時ね。」
「うん。私、あれから、小皿って、
使った事ないもん。」
「あたしも、無いなぁ。」
「そうなの?」
「あけみの真似、結構役に立つから、
やるよな、しおり。」
「うん。」
「ふふっ。でもさ、行儀良くだと、
あんまり、真似しすぎない方が、
いいかもよ。」
「そんな、一流の、レストランでも、
あるまいし、気にする事ないよ。」
「そうだよ、お姉ちゃん。」
そんな、話をしていると、テーブルに、
ラーメンが、運ばれてきて、
あたし達は、美味しそうな、
ラーメンを、すすると、
その後すぐに、餃子が、届いた。
みんな、小皿を使わずに、
醤油とか、お酢など、好きなものを、
直接かけると、「ぱくり」と、
最初の1個を、食べる。
「うん。美味しい。」
みんなで、黙々と、食べた後、
「ごちそうさま。」
と、みんなで、手を合わせて、
お昼ご飯は、終了した。
外にでて、帰りの運転は、
あたしが、ハンドルを握った。。。
少し窓を開けて、感じる、
木々の匂いが、心地よい。。。
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