ダークブルー
gonnaru
第1話 あおさにもがく
東京の、夜の町は、沢山の
人々が行き交い、様々な、
想いや、思惑が渦巻いている
今日、一時の寝床を探す、少女。
悪い事と、知っていながら、
辞められない
環境。
それは、逃げ場所なのか?
それとも、一時の、迷いなのか?
それも、解らずに、
只、ひたすら、もがき続けて。
有るのか、無いのかすら、
答えも出せず。
歩き続ける。。
そんな、子供達の話。
「りさ、今日は、何処で
寝んのよ。」
不機嫌そうに、少女は、
答える。
「そんなの、私の勝手でしょ。」
「バーカ、ヤバイのに、
捕まっても、助けてやんないよ。」
「あけみは、何時から、
あたしの、保護者に、
成ったんだよ。うぜーよ。。
でも、ま、駅近で、適当に、
やってるよ。」
「OK!駅前ね!」
彼女と別れたのは、もう、
2日前。りさとは、半年前、
偶然、この駅で、
知り合った
詳しい事は、あいつが、
話さないから、そこまでは、
知らないけど、たまに、
だべって、たまに、
飯食って
それだけの関係だけど、
一人は寂しいから、
あいつの事は、それなりに、
心配もしてる。
私もそうだけど、あいつも、
家に、居場所がないから、
人の集まる場所で、
こんなことをしてる。
以前は、普通の、
学校に通っていた。
でも、一つ、一つと、
居場所が削られて行くから、
そこから、逃げ出すと言うか
抜け出した。
妙な胸騒ぎがして、あたしは、りさの、
行きそうな場所を、徘徊してた。。。
そんな中、
駅の、トイレの隅で、
うずくまってる、りさを、見つけた。
「りさ、どうしたんだよ。
そんなとこ座ってると、
ケツ汚れんぞ。」
りさは、私を見上げると、
少し震えていた。目の焦点は
合ってない様な、感じがした
明らかに、これは、
ヤバイって感じ。
りさを、ゆすって、声を、
掛ける。
「おい、りさ、大丈夫か?」
明らかに、大丈夫じゃない。
りさは、暫く沈黙すると、
「あけみ。。ヤラレた。」
「おい、何されたんだよ。」
りさが、腕をめくる。。
言葉を失った。。。
りさの腕には、小さな穴の後
それだけで、何をされたのか
すぐにわかった。
「りさ、わかった。
わかったから、ちょっと、
休憩しよ。
漫喫行って、落ち着こ。」
少し、ふらついて歩く、
りさを、支えながら、
泊まりに使う、漫喫に、
りさを、連れて帰った。
暫くして、落ち着いた、
りさは、
「普通のやつだった
んだよ。本当に」
と言うと、
泣き出した。
「やだっていったのに、
そいつ、凄いちからでさ、
おさまえられて、あたし、
やだって、言ったのに。。」
りさの背中を、擦りながら、
震えるりさの、手を握って、
落ち着くまで、一緒に、
泣いた。
暫くして、りさが、
「やられたのは、ヤクだけ
じゃない。。」
言葉を詰まらせて、
「あいつ、中に出しやがった。」
こう言う、生き方を、
してると、一番怖いのは、
暴力と、病気と、妊娠だ。
昨日の、りさは、一度に、
全部、味合わされた。
「わかった。りさ。病院、
行くよ。」
「あたしの、知り合い、
連れていけば、細かい事、
聞かれないから。行くよ!」
「うう。ごめんなさい。
ごめんなさい。。あけみ。」
まだ、うちらは、世間から
見れば、ガキだ。どんなに
強がっても、大人じゃない。
りさは、心細さ、悔しさ、情けなさ。
全てが込み上げて、
嗚咽をあげて、暫く、
あたしの、
手を握って泣いていた。
2日前だと、薬もギリギリだ。
あたしは、急いで、
連絡を取り、
りさを、病院に連れていき、
取り敢えず、この事は、それで
何とかなった。。
それから、あたしと、りさは、
リスクが、大きすぎる、
それを、辞める事にした。
辞められないから、
やってたわけだけど、バイトも、
ふたりで、出し合えば、
何とか、シェア出来た。
そりゃあ、最初の、軍資金、
貯まるまでは、少しは、
やったけど。
あたしを、気に入って、
買ってくれる、物好きも、
いたって事が、助かった。
今は、流石に、保証人、
居ないから、漫喫とか、
安いラブホを、上手く使って
あっちには、
手を出さない様に、
何とか立ち回っている。
もう少しで、成人になれる。
それだけが、あたしの、希望。。。
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