第3話

チェイス、ヴォイドブレード、フロストフレアは、敵のアジトへと侵入した。暗い廊下を進む中、彼らは警戒を怠らなかった。


「ここが敵のアジトか…」ヴォイドブレードが低く呟く。


「気をつけて。何が待ち受けているかわからない。」フロストフレアが答える。


突然、廊下の奥から轟音が響き渡った。次の瞬間、巨大な影が彼らに向かって突進してきた。


「気をつけろ!」チェイスが叫ぶ。


その影は、敵能力者「ストライク」だった。彼は自身を野球の剛速球のように丸め、超速で突進してきたのだ。


「俺が相手をする!」ヴォイドブレードが刀を抜き、空気を切り裂いて真空の壁を作り出した。しかし、ストライクの突進力は凄まじく、真空の壁をも突き破ってきた。


「フロストフレア、援護を頼む!」ヴォイドブレードが叫ぶ。


「わかった!」フロストフレアが手をかざし、氷と炎の魔法を繰り出した。「フロストフレア!」氷の嵐と炎の竜がストライクに襲いかかるが、彼の突進力はそれをも凌駕していた。


「くそ、強すぎる…」ヴォイドブレードが歯を食いしばる。


その時、チェイスがストライクの背後に回り込み、驚異的な速度で攻撃を仕掛けた。「これで終わりだ!」


しかし、ストライクはチェイスの動きを読んでおり、逆にチェイスに向かって突進してきた。チェイスは避けることができず、ストライクの攻撃をまともに受けてしまった。


「チェイス!」フロストフレアが叫ぶ。


チェイスは苦しそうに息を吐きながら、フロストフレアを見つめた。「フロストフレア、俺のことは気にするな…お前が生き残ることが大事だ…」


「そんな…」フロストフレアの目に涙が浮かぶ。


「ヴォイドブレード、頼んだぞ…」チェイスは最後の力を振り絞り、ストライクに向かって突進した。彼の犠牲により、ストライクの動きを一瞬止めることができた。


「チェイス…」ヴォイドブレードはその瞬間を逃さず、刀を振り下ろした。しかし、彼はストライクを殺さず、彼の動きを封じるだけに留めた。「これで終わりだ…」


ストライクは地面に倒れ込み、動けなくなった。「なぜ、俺を殺さない…?」


ヴォイドブレードは静かに答えた。「お前にはまだ聞きたいことがある。次は逃がさない。」


チェイスは苦しそうに息を吐きながら、フロストフレアを見つめた。「フロストフレア、俺のことは気にするな…お前が生き残ることが大事だ…」


フロストフレアは涙を拭いながら、チェイスの手を握った。「チェイス、ありがとう。あなたの犠牲は無駄にしない。」


チェイスは微笑みながら、目を閉じた。「みんな…頼んだぞ…」

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異能最強伝説 金剛寺 @konngouzituyosi

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