僕の学力が崩壊した日

狼男

第1話 僕のコンプ

 学力、模試の偏差値にコンプレックスがあった。

もともと、クラスの平均あたりをうろちょろしていたのが、保健室登校になって最下位になった。

いくらがんばっても点数が取れない。眠くなる。今思えば、全部統合失調症とうつのせいだ。その証拠に体調のよいときは、眠くなることがなかった。文章を読む集中力が一気になくなったのだ。塾のアルバイトからバカにされる日々だった。

 今まで、英数国はどの科目もれいずれかで稼いで、得点源にしていた。精神的な疾患にかかってしまった。今も薬を飲んでいる。本来の自分なら、もっとできるのにと思った。英検は準2級まで取得した。

コミュニケーション能力については意識したことがなかった。でも、クラスで集団生活を送れていないから、相当低い。うつになってからは、勉強すればするほど、成績が下降した。そこそこ偏差値の高い学校だっただけに絶望度が半端じゃなかった。

 生きている意味あるのかな、人生の負け組に位置づけられていると思った。教室にいるだけでカーストの底辺に位置付けられて、居心地が悪かった。

しかたなしに、他の連中に絡んでも、嫌味を言われるばかりだ。自分も立ち回りが上手かったらと後悔する日々だ。勉強のできる環境になかった。

コロナ禍で共通テストに変わるし、浪人に不利な年だったように思う。結局、浪人はしなかった。

 本気で笑えることがなかった。自分の高校は異常な空間であったと思う。自分のクラスは4人登校拒否になった。担任が陽キャラに有利な政策ばかりするのが気に入らなかった。自分がクラスにいるだけで、ダメージを受けていた。同窓会なんてものは拒否した。高校のクラス制度は自分に合わなかった。

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