第5話 人の知性は経験を越えられないのかー世界の中心で愛を叫ぶ
これは哲学上の問題ですが、創作は自分の経験(読書、映画、もろもろを含めて)を越えることが出来ない、という理論です。
たくさん恋愛して、たくさん失恋して、そしてたくさん映画を見て、たくさん本を読んだ人こそが、よい創作を作る、というはなし。
紫式部が宮中のことをしっていたから、源氏物語ができて、池田理代子先生がたくさんの研究をして「ベルサイユのばら」を描いた。
池田先生、民青だったんですね。それはともかく労作にはたくさんの研究と勉強と経験が必要だと思いました。
「世界の中心で愛を叫ぶ」の映画はもう20年以上前の映画だったとあらためて驚きました。私の妻と一緒に見ましたが、看護師なので白血病に関するウンチクをよこで語っていました。
映画館の中心で小児医療を語る、です。
でも、なんかあの映画、柴咲コウの存在がしっくりこないのですね。原作では記憶にないような。
柴咲コウを見て、「なんだ、この女は」と思いました。
私の父は、母親をがんで亡くしましたが、再婚はしないと決めたようです。
それを見ていたのこともあります。
高校時代の彼女にフラれたことに引きずるというのはよくないですが、死別というのは話が別です。
これは重い重い
立ち直ることは、自分にはかなり難しいですね。
私ならたぶん、結婚をしないと決めるくらいの大ダメージでしょう。
立ち直っても、ましてや、一緒に行こう、と言っていたウルルに行きますかね?
自分なら過去の記憶を断ち切るように別の場所に行くような気がしてならないです。
調べると、映画版はかなり改作したらしいです。
編集、改作をすると、その人のバイアスが入るので、もとの作品のイメージが変わってしまうことがあります。
「セクシー田中さん」の改作は低レベルすぎて話にならないので、ここではとりあげませんが、作者がどのような心境で作品を描いたか、
それは「創作は経験を越えられない」のでしょう
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