第2話 高嶺のハナコさんは上から眺める

 秋元康さんの詩ってあるでしょ。たいていはモテない男が高嶺の花を眺めているような心境を綴ったような詩

 あれは秋元康さんの原体験か?なんて思って聞いてますが。


 さて高嶺の花側の人はどう思うんでしょう。

 笑い話があります。女性問題でホニャララあって知事を辞めて、女性有権者から「アイツは独身でしゃあないな」と、今は衆議院議員になりました。父は元自衛官で養豚場を始めて成功して、そのお方は灘高に入りました。東大理科Ⅲ類に現役合格。


 でも、そのお方は労働者階級を自覚している人でした。灘高の同級生に芦屋の人がいて、招待してもらったそうです。

 芦屋の一番の住宅地をみて

 「どこに金持ちの家があるんでしょう?普通の住宅街じゃないですか?」と言い放ったそうです。


 ええ、新潟県のお金持ちは桁違いです。明治天皇が泊まった家とかはデフォルトであります。

 日本でサミットが開かれる時に閣僚会合会場になったお屋敷もあり、先進国首脳がナントカ宣言とかしたお屋敷もあります。


 そういう方がたの恋愛事情は極めて普通のようです。普通の会社に勤めている方もいます。


 私の祖父の実家の近くにも、大きなお屋敷に住んでいる方がおられて(慶應を出て中学校の先生をしてた人)、その家の男子は同級生の女の子(極めて庶民な子)が好きなのに、その子が「金持ちはちょっと」と遠慮して困る、というようなことがありました。

 その女の子は私の叔母なんです。

 高嶺の花(男子)に好きになられた方は相手の性格、人柄は申し分ないが、「金持ちは面倒くさい」というのが本音。親戚付き合いとかもろもろ考えると嫌だ、ていうらしいです。


 さて、またその実家の近くにまた別の大地主がいて、ご先祖様は県会議員をやった名家なんですが、そこにカワイイお嬢さんがいましたが、同様な理由で振られまくって、ずっと独身であるような話を聞きました。


 お金持ちの家に嫁ぐとか、婿入りというのは現実社会では、「ご遠慮される」というのが実際はよくある話です。


 庶民は庶民らしく生きたいというのが、心情なんでしょう。

 私も上述のように一般庶民で、没落地主だったようです。

 恋愛事情は一般庶民の方が実際は気楽なのでしょう。


 このあたり、創作で「金持ち側」「庶民側」の心理を考えないとならないですね。



 

 

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