第二章登場人物
●王国
○アリア・アルブレイズ
《勇者》の家系であるアルブレイズ家の一人娘。
受け取った剣に見合う英雄になるべく一人奔走するも、最終的には今の自身の能力の限界を知り、改めて仲間の大切さを理解するきっかけとなる。
黒獣戦にて時が減速する程の思考の加速を見せ、また《
○デューク・クラディアス
王国の第二王子にしてアリアの幼馴染。
当初変わり果てたアリアの姿を見て、彼女がもう戦わなくてもいいよう己が力を求めるものの、彼女自身に諭され見失いかけた道を見つけることとなる。
黒獣戦、ギーリーク戦にて新たな戦式魔術、聖魔術、多重詠唱を獲得し、より精密な魔力の操作を可能とした。
○ユラ・メギスルーク
デュークの付き人。
何処か掴みどころのない性格でありながら繊細な一面も見せる主人想いの従者であり、デュークの失踪の際には自身の不手際であると嘆いていた。
分類上は岩魔術であるが、その実態は鋼を操るという特殊な魔術を使用し、通常の岩魔術は勿論、鋼を鎧のように纏い近接戦闘に持ち込むことも多い。
○カローナ
傭兵組合王都支部を拠点としていた傭兵。
荒んだアリアに寄り添いつつ少しづつその道を正していった彼女は、彼女の足を引っ張らぬよう己を捨てた結果、瀕死の中とある存在の手を取ることとなり———
○メアリス・テア・ウェリタヴェーレ
五源英雄が一人、初代にして
森人エルフとして気の遠くなるような年月を生きており、魔術界においてはその頂点に君臨して居る。
グラムの友人として彼の訃報を聞くや否やすぐさま王国へとやって来るも、その直後に起こる二度目の王都動乱に巻き込まれることとなる。
魔術の技量は言うまでも無く、近接戦闘においてもそれを生業とする者を凌ぐ程。彼女自身が生み出した戦式魔術に当てはまらない異様な魔術を複数所持しており、その原理は常人には理解できない。
○ハイネス・アクリア
傭兵組合王都支部長。
アリアに危なっかしさを感じていたため、本人なりにアプローチを掛けようとしていた。
水魔術を最も得意とする元傭兵であり、動乱においては既に第四節詠唱も披露している。
○ヴィルック・クルーマン
傭兵組合王都支部に所属する職員。支部の中では依頼資料の処理を担当している。
所属する傭兵曰く、何年も前から姿が変わっていないように感じることから実は人間ではないのではないかという噂が広まっている。時折異様な雰囲気を漂わせることもあり、一部の傭兵からは若干怖がられていたりする。
○ヘリウス・クラディアス
デュークの父にして現国王。
グラムの旧友であり、最近になって頻発する諸問題に大いに頭を悩ませている。
○ライル
傭兵組合に所属する傭兵の一人。
●開闢の門
スレ民達の所属する組織であり、アットホーム(一蓮托生)で実質的な上下関係の無いブラック企業。
組織名はギーリークが勝手に付けた。
○アインス(悪党筆頭イッチ)
スレ民達こと『開闢の門』のボス。
後先考えずに自由に動き回るためスレ民達を困らせることが多々ある。でも何だかんだ上手いこと後処理はするので文句が言えない。
現在はアリア達に接触するという建前の下、王国の観光に勤しんでいる。スレ民達からはブーイングの嵐が飛び交っている。
○ギーリーク・ファズムエール(引き篭もりガチ勢ニキ)
天賦ギフト:《
森の異変の首謀者にして『開闢の門』の幹部が一人。
錬金術と死霊術を生業としており、己の肉体をも改造している。その結果得られた魔術を以てしても異常としか言えない生命力と、無際限に等しい生贄を利用した再生によってほぼ完全な不死を実現している。
この世界では魔法と殆ど同義である天賦ギフト、《
賢者の一撃によって間違い無く一度消滅している筈の彼であったが…
○統括
正体不明()の暗部筆頭。
主に闇討ちと特殊な糸、そして氷魔術を用いた近接戦闘を得意とする斥候であり、本編においてはデュークの付き人であるユラと対峙した。
また相手の気配を探る能力にも秀でており、スレ民曰く、国内に居る相手ならば動かなくても追跡できる。ただし、相手によっては露骨に探りを入れると逆探知をされてしまうという欠点もある。
○王都実行部隊副隊長(副隊長)
火杖と剣を併せて戦う戦闘スタイルを得意としていた。
動乱では残された隊長の心臓を己に埋め込み、その魔力を利用して推進力を得ていた。賢者との戦闘において硬化していたのは心臓に込められた魔術の影響であり、最終的には発動した《大葬壊》によって肉体が蒸発した。
○王都実行部隊員
個人によって戦闘方法は異なり、短剣を使う者や長剣を使う者、魔術を併用する者も居る。
精鋭として、戦闘能力はスレ民達の中でもかなり高い方であり、少なくとも洗練された兵士を一方的に殺害することは可能。
○団長
名前だけ登場。
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