第8話 契約と強化


カラカラカラ


「え...」


いきなり窓が開いた


俺は窓に背を向けて寝ていた


何かが入ってきた事に不安がよぎるが


それは、窓を超えて室内に入ってきた


モンスター?もしくは不審者か


そんな事を思っていると


「ミノタウロスにフェンリル、コカトリスを倒したのは、お主か?」


ミノタウロスフェンリルコカトリス?なんで、知ってるんだ?


ゆっくりと振り向くと


そこには銀髪の少女がいた


おそらく15歳くらいの見た目に


150cmくらいの身長


瞳は紅く、華奢な身体に


頭には角.....


「っ...つのぉぉお!?」


立派な角だ、前から後ろにうねるような


鬼とかましてや牛とか羊などではなく


言うならば....


ドラゴンの角じゃ、珍しいかの?」


頭を触りながら、不思議そうにこちらを見る


「珍しいも何も、見たこと...」


あったな、そういえば


そう、牛さんと会う前


「妾は、お主と会うのは二回目じゃがの」


にこやかに笑う少女


ベット横の椅子に腰掛けた


やっぱり、あの時のドラゴン


「お主、もう3体も倒しておるな

目をかけた甲斐があったぞ」


嬉しそうな少女


3体...確かに倒したけど


「というか、君は何者?」


きっと答えは...


「妾は‘レイ

龍《ドラゴン》じゃが?あー、これか?

人型にも成れるからのぅ」


レイと名乗る少女


なんとドラゴン...


まぁ、牛さんミノタウロスとかいるなら


そうなるよな


「えっと...レイは、何しにここに?」


疑問を投げかけるが


レイも不思議そうな顔をして


「そんなもの、契約に決まっておる

聖獣達わらわたちの中でももう選抜は始まっておる」


聖獣?何体かいるのか


あ、ニュースにあった巨大生物


あれかな?


「他に君みたいのがいるって事?」


「そうじゃのぅ、妾合わせて10体以上おる」


多いな...ニュースの記事での事は


ほんの一部って事か


「で、はよ契約するぞ」


「ちょっと待って、契約について何にも知らないし目的はなに?」


レイ曰く、契約すると能力が上がり


スキルなども増える


単純にレイが仲間になるから


戦力の強化になる


「俺のメリットはわかったけど

レイのメリットは?」


「えっと...それはいいんじゃ!」


なぜか教えてくれないが


特にデメリットも無さそうなので


契約することにした


「よし、これで妾と契約成立じゃな!」


血とか使うのかと思ったけど


手を合わせてレイが何か


呪文のようなモノを唱え


契約が成立した


(スキルを獲得しました!)


おぉ、増えたな後で確認しよ


「ところで、お主はミドウ カイといったのぅ」


あれ?教えたっけ?まぁいいか


「うん、カイでいよ」


レイは俺のバックを指差して


「エンシェント・アイテムがあるのぅ

強化出来るがせんのか?」


エンシェント・アイテム?強化?


どれのことだろう?


「えっと...どれ?」


水晶玉に、戦斧、手袋など色々出した


「コレじゃコレ!」


レイは戦斧を指差し


強化について教えてくれた


「数少ないエンシェント武器

モンスターが0.1%で落とすものじゃ

他の武器でも強化は出来るが

効率が悪い」


エンシェントアイテムの強化は


普通のアイテムの1.5倍ほど差が出るらしく


かなりラッキーだそうだ


「さっきからレイは戦斧に触らないけど

なんかあるの?」


不思議だった、さっきから


他のアイテムにも触らない


水晶玉には触ってたけど


「だってお主の装備品じゃろ?」


ん?どういう事?


装備しますかってやつ?


あれが関係してるのか?


「装備品は、装備者以外が触ると

ダメージあるからの大したことはないが

痛いのは嫌いじゃ、後任意で装備召喚できるぞ」


えぇ、なにそれ


装備すげぇ...


「兎に角、戦斧の中心の宝玉があるじゃろ

そこに水晶玉を吸い取らせると

武器のレベルが上がり進化することもある」


レイが教えてくれたように


水晶玉を吸い取らせてみた


(猛牛の戦斧のレベルが4つ上がりました

進化を開始します)


進化が始まった


(猛牛の戦斧が進化

熱猛牛の戦斧に進化しました

特殊効果が追加されます)



“熱猛牛の戦斧”

特殊効果

攻撃が当たるごとに

スキルのインターバル1秒減


武器スキル

熱攻撃(攻撃時に火傷を付与)


重量操作(重さを20倍まで倍増できる)


「うわぁ、強くね?てか熱そう...」


(熱攻撃とゾーン揃ったため

条件が揃い進化します

炎熱網えんねつもうに進化しました)




スキル・炎熱網えんねつもう


自分を中心とした


半径10m円状の結界を展開


中にいる対象に火傷を付与


中にいる対象1体につき


速度を+1%


スキル効果時間を0.1秒伸ばす




「出来たかのぅ?」


「あ、うん

なんかスキルも進化した」


「おぉ、すごいのぉ珍しい事じゃ

それから妾のスキルはどうじゃった?」


あ、見るの忘れてた


新スキルは...






ミドウ カイ 15歳


装備


“熱猛牛の戦斧”

特殊効果

攻撃が当たるごとに

スキルのインターバル1秒減

武器スキル

熱攻撃(攻撃時に火傷を付与)

重量操作(重さを20倍まで倍増できる)


“狼の爪”(手袋)

特殊効果

スキルの効果時間を3秒伸ばす



“狼の牙”(ネックレス)

特殊効果

日に一度攻撃を防ぐ



“風鳥のリング”

特殊効果

+速度15%



“風鳥のバングル”

特殊効果

+速度15%



パッシブスキル


“成長促進”

経験値1.1倍



“技術促進”

稀に受けたスキルを覚えている事がある

スキルを使うごとに熟練度が5上がり

限界がなくなる



スキル


“予測”  熟練度30/100

(発動時間4秒インターバル10秒)効果反映済

5秒先まで危険を予測する



炎熱網えんねつもう” 熟練度0/100

(発動時間1分3秒インターバル30分)効果反映済

自分を中心とした

半径10m円状の結界を展開

中にいる対象に火傷を付与

中にいる対象1体につき

速度を+1%

スキル効果時間を0.1秒伸ばす



“加速” 熟練度60/100

(発動時間6秒インターバル30秒)効果反映済

速度が2倍になる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る