第38話 ポータル異常レスキュー (14)

【荒野のジャングル】

【中立地域】

【310年】

【16:30】


 走り続けると、だんだん疲れがたまってきた。いつまでも走り続けたり戦ったりはできない。それに、シャドウ魔王の体力がかなり減っていることに気づいた。シャドウ魔王にトドメの一撃を食らわせないと。


 シャドウ魔王が突然呪文を唱え、叫んだ。


「シャドウホーミングアロー!」


 複数の影の矢が僕に向かって飛んできた。それをかわしても、影の矢は僕を追ってくる。


「走れ!走れ!」と自分に言い聞かせた。


 影の矢は四方八方から僕を追ってくる。しかし、矢の一部はジャングルの木に当たって僕に当たらない。


 さらに、複数の魔法の盾を張った。


【呪文:シールド】


 しかし、私の複数の魔法の盾では、すべてのシャドーアローを防ぐことはできない。シャドーデーモンロードは、さらにホーミングシャドーアローを私に向かって放ち続けた。


 私はそれをかわしながら、シャドーデーモンロードに向かって全力で走った。そして、矢を放ちながら、別の呪文を唱えた。


【呪文:アローバラージ】


 矢は空中を飛び、複数の矢となって降り注いだ。私の矢はシャドーアローを打ち消し、デーモンたちに命中した。


「ギャー!」


 悪魔たちは悲鳴をあげて、私の矢に倒れた。


 もう一方の悪魔グループは全滅した。一方、シャドウデーモンロードはさらにホーミングシャドウアローを放ち続けた。


 シャドウデーモンロードと私だけになったので、私は彼に向かって走った。

 

 矢を放ち、もう一つの呪文を唱えた。


【呪文:ウィンドスラッシュ】


 矢と風斬りが彼に向かって飛んでいく。 さらに、私は彼に突進した。


 風斬りが私の突進の勢いをさらに加速させる。


【呪文:霊刀】


 私は霊刀を手に取った。


 影魔王は影のバリアを張って風斬りを防いだ。 しかし、矢は彼の胸を貫通した。


 矢が貫通した後、僕はスピリットカタナでシャドウ魔王の首を斬りつけた。


 その間も、追尾するシャドウの矢が後ろから飛んでくる。僕はそれをかわした。すべての矢はシャドウ魔王に命中した。


「ギャア!」


 シャドウ魔王は悲鳴をあげて、膝をついた。


「シャドウ魔王、チェックメイトだ」


「参ったよ、魔法のランナー」


 シャドウ魔王は地面に倒れ込んだ。体は影になり消えていく。


 私はほっとため息をついた。


 数秒後、影が再び現れた。シャドウ魔王は再生し立ち上がった。


「なんだ?」


「私を完全に滅ぼすことができると思っているのか?」


 とシャドウ魔王は笑った。


 私は霊刀を構え、息を整えた。


「魔法のランナー。また会おう。私のエネルギーを消耗させたな」


 シャドウ魔王は、空気の彼方に消えた。


 突如、嵐は雨を降らせるのをやめ、消え始めた。


【1000 EXP GAINED】

【魔法のランナーRANK A】


【ホーミングシャドウアロー 習得した呪文 】

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