第24話 朝のリラクゼーション

【住宅街】

【魔法のランナー旅団本部】

【ルナ王国の寓話タウン】

【310年】

【08:00】


 目覚まし時計が鳴り、ボタンを押した。目を覚ますと、目の前にレイラニの顔が浮かんでいた。


 気がつくと、レイラニの膝に頭を乗せていた。


「あれ?デジャヴか?」


 しかし、私は辺りを見回した。ここは私のアパートのソファの上だ。 また、私たちは二人ともマジックランナーのユニフォームを着ている。


 レイラニが目を開けた。


「おはよう」


「おはよう」


「あの、どうして私のアパートにいるの?それに、どうして私があなたの膝の上で寝ていたの?」


「あなたが頼んだのよ」


 ふと、自分がレイラニにべったりくっついていたことを思い出した。彼女が回復エリアで治療してくれた後、私は彼女に自分のアパートに来ないかと誘ったのだ。


「そうだね」


 私はとても恥ずかしくなり、レイラニから目をそらした。それに、私はまだレイラニの膝の上に寝ている。


「思い出した?」


「はい」


 レイラニはくすくす笑った。そして、私の頭を優しく撫でた。


「テレビを見たい?」


「はい」


 レイラニはテーブルの上からコントローラーを取り、ボタンを押した。しかし、テレビは映らない。


「ちょっと待って。テレビをWi-Fiに接続するわ」


 レイラニはさらにボタンを押すと、テレビがインターネットに接続された。その間も、彼女は私の頭を優しくなで続けている。


「アニメを見たい?」


「いいよ」


 魔法少女アニメを見つけるまで、チャンネルをいろいろ見て回った。


「魔法少女アヤ?最高!」


 魔法少女アヤは、アヤが異世界の悪魔と戦うアニメだ。また、この番組は若い視聴者を対象としている。


「いい番組だね」


 私は驚いてレイラニを見た。


「ちょっと待って。アニメを見るのが好きなの?」


「はい」


「そうか。君はランニングしか好きじゃないと思ってたよ」


「アニメは好きだよ。それに、ランニング以外にも趣味はあるよ」


 レイラニは私をじっと見つめた。


 突然、お腹が鳴り出した。私は再びレイラニから目をそらした。


 レイラニが笑いをこらえているのが聞こえた。


「朝食は食べる? 私が作るよ」


「はい」


「あなたのアパートで料理するわ。でも、先に私のアパートから材料を持ってくるわね」


「君の部屋はどこにあるんだい?」


「私のアパートはあなたの隣よ」


「ああ」


「ソファで横になってテレビを見ていていいよ。朝食は私が用意するわ」


「ありがとう」


「どういたしまして」


 レイラニは私のアパートを出て、食材を持って戻ってきた。彼女は私のキッチンで料理を始めた。


 まるで夫婦のようだ、と私は思い始めた。しかし、私はすぐに頭を振ってその考えを振り払った。


 1時間後、レイラニが料理を持って来た。彼女は料理をソファ前のテーブルに置いた。


 皿には長いソーセージが3本、スクランブルエッグ、野菜が盛り付けられ、オレンジジュースの入ったカップも置かれていた。


 レイラニは自分の料理もテーブルに運んできた。


「いただきます」


「いただきます」


 料理を食べてみると、とても美味しかった。


「料理は気に入った?」


「うん!料理上手だね」


「ありがとう」


 レイラニは微笑んだ。私たちは2人とも食べ続け、テレビを見続けた。

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