第16話 ゴースト泥棒 (5)
【旅館】
【ショッピング街 】
【バラの都、ルナ王国 】
【310年】
【10:30】
「これからどうするつもりだ?」
「ゴーストシーフを操る黒幕を調査する。お前は屋根の上から偵察し、私の後ろを見張ってくれ」
「でも、あなたを王女だと特定する人もいるのでは?
「茶色のウィッグと茶色のコンタクトレンズを持ってきたわ」
レイラニはバックパックから茶色のウィッグと茶色のコンタクトレンズを取り出した。バックパックはベッドの隣にあった。
「なるほど。コーディネーターの特権は使えるの?」
「はい。タブレットを持ってきたわ」
「ゴーストシーフは追跡されるの?」
「はい。当社の衛星がゴーストシーフの位置を自動追跡しています」
レイラニは茶色のウィッグと茶色のコンタクトレンズを装着し始めた。
それを被ると、まるで別人のようになる。茶色のウィッグは普通のロングヘアだ。しかし、彼女は制服を着たままである。
「あなたも着替えるべきですか?」
「はい。着替えます。目をそらしてください」
「わかった」
レイラニが着替えると、彼女は普通の可愛い町の女の子のように見えた。彼女はフリルのついた白いシャツ、茶色のスカート、茶色のブーツ、茶色のケープを着ていた。
「なぜ私を見つめているの?」
「あの…あなたの変装、かわいいですね」
「ありがとう。行こう」
レイラニは顔を赤らめた。
私たちは外に出ることにした。
***
【住宅街】
【ローズシティ、ルナ王国】
【310年】
【11:00】
屋根の上を走りながら、道を歩くレイラニの後を追っている。それから、フードをかぶっている。
レイラニはこっそりとタブレットを取り出し、茶色のマントでそれを隠した。
「ミキチ。ゴーストシーフの家を突き止めた。近所に聞き込みに行く」
「了解」
私たちは近所へと近づいた。
レイラニは近所の人たちに次々と質問を始めた。すると、すぐに屋根の上にいる不審なフードを被った人物がレイラニを見ていることに気づいた。
私はすぐにレイラニに連絡した。
「レイラニ、誰かが君を見ている」
「ええ、私も気づいているわ」
「私がその人物を追いかけるべきですか?
「合図を待て」
「了解」
突然、謎のフードの男がクロスボウを取り出し、レイラニを狙った。
「行く」
【呪文:スピリットカタナ】
フードの男が撃つ前に、私は彼に向かって走り、刀の柄で彼の頭を殴った。
フード男は気絶して倒れた。私はフード男からフードを取り外した。
「この男は悪魔だ」
「尋問を開始する」
「了解」
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