第14話 テンプレについて



 皆様、こんばんは!

 青王(あおきんぐ)ですよ*˙︶˙*)ノ"



 最近、『魔王様が家出した!?』の調子がすこぶる良くて舞い上がっておりますヤッタ♪٩( ᐖ )و٩( ᐖ )وヤッタ♪


 PVも連日300を超え、新規のフォロワー様や‪☆も頂けている現状で、これはもう早い内に、処女作のレネゲード(反逆者)を追い越すのでは?

 と思っている次第です。


 因みにレネゲード(反逆者)は

『まだまだ新作(魔王様)には俺を越えれないぜ?』と言わんばかりに、毎日PV200くらいを推移し、フォロワー様と‪☆も増え続けています。

 しかしながらレネゲード(反逆者)は先に投稿していた分、話数も多く、フォロワー様もいて下さっているのでどちらが伸びているとは一概には言えません。


 ですが、『魔王様が家出した!?』の方が勢いがあるのは確かです。

 現に、PV離脱率は驚く程低いです。

 主観ですが、一度に数話読んでさえ貰えれば最新話まで到達してくれているくらいの感覚です。


 対してレネゲード(反逆者)は物語前半途中での離脱が目立ちます。


 その原因は一体どこにあるのか。

 それは恐らく物語の展開にあるのだと考えています。

 本日はそれを紐解いていきたいと思います。

(因みに今回は私の作品のジャンルである、異世界ファンタジーをベースに書いていきます。加えて、完全に私の主観での考察になりますので、参考にする方はそこら辺はご了承下さい)



 さて、それでは本日のお題。

 テンプレについてです!


『なんや、天ぷらか。ワイは揚げもんやったらフライの方が好っきゃねん』


 と言っているそこの関西人の方。

 天ぷらではなく、テンプレですよ。



 お話に戻りますが、テンプレとは何か。

 それはこのWeb小説界隈では(特に異世界ファンタジー)よく使われている手法の一つです。


 具体的に言いますと、


 現代日本の社畜、ニート、高校生、いじめられっ子、童貞、etc。

 の属性を持った主人公が神様の手違いによって死んでしまい、強力なスキルを貰い異世界に転生を果たす。


 その後、

 勇者として魔王を討伐する。

 か

 正しく能力を測定して貰えず国から追放される。

 か

 田舎でのんびりスローライフを送る。

 か

 破滅フラグしかない悪役令嬢として、そのフラグをへし折ってしぶとく生きていく。


 の様な何パターンかに分類されるルートに沿って物語が展開されていくものです。


 因みに、主人公にやたらとすぐ惚れるヒロイン達(チョロインとも呼ばれている)と出会う事や、チートスキルで俺TUEEEE!というものもテンプレと呼ばれます。


 このパターンは大きく分けると両手で数えられる程に少ないです。

 そしてそのテンプレは少ないパターンなのにも関わらず、それを使った作品が山の様にあります。


 その中から幾つか読んでみるとわかりますが、それらのテンプレ作品は、作者様の技量で文体や、キャラクター、スキルなどを変えることで、一見全く違う作品に見えてしまいます。

 そういった所でオリジナリティを出して、他のテンプレ作品と差別化を図っていくのです。


 そして現在、このWeb小説界隈で大人気と呼ばれる作品になり易いのは、独創的で、時間をかけて練られた世界観の作品ではなく、先に述べたような、幾度となく使い古されてきたテンプレに沿って書かれた作品です。



 では、何故それ程までにテンプレは好んで読まれるのか。

 それはテンプレが長い間、使い古されてきたからです。


『は?』


 そう言いたい気持ちもわかります。

 つまりですね、

 このWeb小説界隈で、テンプレ作品がずーーーーーっと長い間読まれ続けてきた結果。

 読者はテンプレ作品を読む楽さを覚えてしまったのです。


 その様に育まれてきた界隈の読者は、今までにない独創的な世界観や、新しい展開、知らない単語に頭を悩ませる事や、今までの俺TUEEEEなテンプレ作品に無かった主人公の敗北(精神的な敗北も含む)等の、読んでいる上で感じるストレスをとても嫌うらしいのです。


 よってストレスフリーで読み進める事が出来る従来のテンプレ作品が今も尚、好んで読まれるのです。



 前に私が読んだ文献(書籍化作家さんのエッセイか創作論)ではこんな事が書かれていました。

 ※私の記憶での写しなので、少し違う点もありますが、ニュアンスはこんな感じでした。



『自分が書きたいものを書きたいならそれを書けばいい。だが、自分の作品を読んでもらいたいのであれば読まれる作品を書きなさい。私は沢山読まれたいから、自分ではクソほどつまらないと思う物を書いている』



 これ本として出版されているんですよ。

 こんな事が書かれているものが。

 凄くないですか?

 正直に言いすぎでしょ?


 私は初めてこの文を見た時驚きましたよ。

 これ読者から反感買わない?

 って。


 でもこれ裏を返せば


 書きたい物を書いていて、読まれない事に文句を言うな。

 それは読まれる物を書いていないお前が悪い。


 とも、とれませんか?

 少なくとも私はそう感じました。



 それから私は処女作であるレネゲード(反逆者)を連載しながら、もう一つの作品である魔王様が家出した!? を執筆し始めました。


 レネゲードは主人公の敗北も書いていますし、ヒロインが出てくるのは一章の中盤あたりと遅く、テンプレ作品とは大きく違う点が多くあります。


 なので今回の魔王様の方はあえて序盤からテンプレ展開をふんだんに盛り込み、ありとあらゆる形でありふれた設定や場面を入れ込んでみました。(テンプレを少しずらしてネタにしたりしてますが)



 するとこのお話の前半でお話した通り、非テンプレ作品のレネゲードよりも、テンプレ作品に寄せた魔王様の方が伸び始めたのです。


 これはもうさすがの私も


「やっぱりテンプレ作品の方がウケるんやなぁ」


 と納得しました。


 さすがにここまで数字として見せられると納得せざるを得ませんでした。



 結論!!!!

 書きたい物を書くなら、読まれないことにクヨクヨ悩まずに、最後まで書き切れ!!


 沢山の人に読まれたいなら、読まれる作品を研究して努力して書け!



 私のお話はこれで終わりです。

 最後にもう少しだけお話させてください。


 先程、読まれたいから自分ではクソほどつまらない物を書いている。

 と引用して書きましたが、私は魔王様を書いていてとても楽しいです。


 レネゲード大好きな私が、それよりも筆が進むくらいには楽しいです。

 お馬鹿なキャラクター達が自由に動き回るのでそれを制止しながら書いています。


 私の様にテンプレ作品を書くことに抵抗がある方もいるかもしれません。

 ですが、そこから一歩踏み出してみるともしかしたら、新たに楽しい創作の道があるかもしれません。


 非テンプレ作品を書いていて、あまり読まれないなと悩んでいる方は、私の様に新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

 世界が変わるかもしれませんよ。


 それではまた( ´ ▽ ` )ノ



 ↓↓↓こちらは私の連載作品です↓↓↓

 気になる方は、是非読んでみて下さい!


 レネゲード(反逆者)〜国家に仇なす反逆者として世界に蔓延る悪政をチートスキル【悪食】で全て喰らい尽くして成り上がる!〜(最終的には諸悪の根源に復讐します)


 https://kakuyomu.jp/works/16818093079588378846



 魔王様が家出した!?〜家出した俺を拾ったのはまさかの勇者でした〜俺の言う事をきかずに人間族に危害を加える魔族の配下達には愛のある制裁をくらわせます!


 https://kakuyomu.jp/works/16818093080320748752

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