第11話 がんばれロナすけ 破界

読者のみんな!元気?私ロナ。帆渡はんどロナ!花も恥じらわぬ16歳。高校生しながらメイドやってます。趣味はパンを作ること。作ったパンはみんなからの評判もいいし、お屋敷で販売もやって、儲けが結構出る程度にはウケがいいんだよね。

ピンポーン

あっ、自己紹介してたら誰か来た。出てみるかな。

「はーい。」

ここでリクームのマネして出てくるのは三下。知り合いが言っていた。

「どぉーもーこんにち。私悪山商会の売間栗太ともうします。あ、これ名刺です。」

「どうもこれはご丁寧に。」

なんだこの名前は。ずいぶんと露骨すぎる名前だな。

「実はですね、弊社のウォーターサーバーの契約をしてほしいんですがね、頼めますか?」

はい?ウォーターサーバー?

「このウォーターサーバーを使うとですね、水が美味しくなりますよ。そしてこのウォーターサーバー、今なら月額500円で使い放題です。使い方も、水道につなぐだけのとっても簡単なもんなんですよ。」

「へぇー。」

filterがどうのこうのなんか訳のなからない能書き垂れてるけども、いくら講釈垂れられてもサッパリ。要するにウォーターサーバー使うと美味しくなる訳ね。

そうして契約書類に目を通す。そんで読了。契約することにしました!



さーて、ウォーターサーバーつけて、新しくパンを作っちゃうぞ☆



できた!さっそく凉星すずほに試食してもらおっかな。

かこかこかこかこ

「凉星ちゃん!」

「ロナちゃん!ひょっとしてパンの試食?」

「うん!新しく作ったんだ!是非!」

「どれ・・・んぐっ・・・うっ!!」

え?

「どりゃべらあまやぁぁぁぁぁ!!!」

ポムンッ

あっ、爆発した。なぜにホワイ!?しかも雨夜音ボイスだからダメージボイスがなんかおもろい!

「ロ、ロナちゃん?いつの間にパンを作る技術ゼロになったん?」

「はぃー!?なんて失礼な!」

「失礼はロナちゃんでそ?こんの私にこんな最悪なパンを貢ぎおってが!」

「貢いだんちゃう、試食してもろたんじゃ!」

「しかしどうしたんロナちゃん?いきなしパンの味が大きく落ちるなんて。なんか変えた?」

「水を変えたけど。」

水!?あのウォーターサーバーに原因がぁ!?けどそれしか考えられないよね。確かめるか。

「とりあえずさ、確認したいから一緒来て!」

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