才能ゼロの異世界生活
サボテン
第1話召喚
俺は三森信也、普通の高校生だ。世間一般ではモブというやつだ、そんな生活に俺は満足している、目立たず自由気ままに生活できるそんな生活が好きだ。しかし、そんな生活に終わりが訪れる。
「待っておりました!異界の方々、どうか我々を救ってくださいませ!」
ひげの生えたおっさん、いかにも王様って感じの人が胡散臭い笑顔で、助けを求めてきた。
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30分前
「信也、おはよー」
「おはよー荒太」
今日もいつも通り学校にモブとして過ごしている。めっちゃ学校めんどくさい、帰ってゲームしたい
「信也、お前クマやばいぞ、寝てるのか?」
「寝てない、ふぁぁ〜、眠い」
今日で2日徹目だ、別に明日が試験とかある訳ではない、ただ寝るのってもったいなくない?ただでさえ学校というもので時間が奪われるのに・・かといって俺みたいなモブが一日でも学校に行かないと忘れられてしまう・・・
「しんくん、寝ないとダメですよ!」
この子は篠田彩華、長髪黒髪清楚系美少女だ、なぜか入学してからずっと俺に構ってくるそのせいで、カースト上位の男たちからは敵意を向けられる、今のところ実害はないが
「ん、あ、ぁぁ授業中にねるよ」
やめてほしい、確かに少しだけ、ほんのちょっとだけ美少女に話しかけられて嬉しいが、そろそろ危ないんです、あ、今どこからかチッて聞こえた、怖いよ、ぐすん
「もう!今日こそは寝ないようにずっとついてますからね!」
え!まじ!っと、ちがうちがう「わかった、わかった、起きるから勘弁してくれ」
「それ言うの何回目ですか?」
彼女はジトーとした目で、こちらをのぞく
その時、
「おい、彩華やめてやれよこいつと関わると陰気がうつるぞ笑」
「あはは、そうだね・・・」
チッ、こいつは目黒裕也カーストトップのイケメンだ、くたばれ!俺がさやかと話していると毎回邪魔をしてくる、多分さやかに気があるのだろう、サッカー部エースで顔もイケメン、そんな奴に言い返すこともできるはずがない
「じゃ、じゃあ、俺はこれで、」
「あ、待ってください!私も行きます!次は家庭科室ですよね」
え、ゆうやガン無視?うけるー笑笑
「おい!さやか!」
ゆうやがさやかの肩をつかむ
「何です?私、人のこと陰気とか言う人嫌いです、離してください」
ゆうや・・・どんまい・・・ぶふっ、ぷぷー、やばい笑そう、今日はとても気分がいいな!
「・・・っ、ごめん」
拒否られるとは思っていなかったのか焦っている。ゆうやに興味がないように家庭科の準備を進めるさやかに何も言えずに俺を睨んでくる
ひいぃぃぃぃ助けてさやかちゃん!!怖いよ
「信也、いきま・・きゃぁぁぁ
「ん?どうし・・・た、なんだこれ!?」
家庭科室に行こうと教室を出ようとしたところ教室全体が青白い光に包まれた。そして次の瞬間目の前が真っ暗になり床がなくなり落ちていった。
そして目を開けたら教室ではない違うところにいた
「イッテェええ、ここは何処だ?さやか大丈夫か?あれさやかは?」
「あ、あの、私は大丈夫なのでそ、そろそろ離していただくとありがたいんですけど、、」
俺の腕の中には顔を真っ赤にしたさやかがいた無意識のうちに抱き寄せていたらしい
「うぉっ!ご、ごめん」
「い、いえ、ありがとうございます」
そんなやりとりをしているとッチ、クソがと聞こえた気がした。聞こえないふりをした。現実逃避だ。
辺りを見渡すとここは日本ではないらしい歩いてあたりを見ていたその時耳元で「勝手に触ってんじゃねーよ、あまり調子に乗んな」と聞こえたゆうやだ
うん、気にしないようにしよ!彼も突然のことで混乱してるんだね!大丈夫!僕の鋼の心は無傷だよ、、ぐすん
その時前方の大きなドアが空いた誰かが来たようだおそらくこの召喚の主だろう
「待っておりました!異界の方々、どうか我々を救ってくださいませ!」
うおおおおおおおおおおおお!!待ってましたぁ!!
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