この物語は、AI小説を超えるというお題に挑戦したものですので、元ネタを読んでからだと風呂桶の意味がわかります。

巷では不倫復讐劇が流行っておりますが、この作品では、主人公の不倫体質が温泉設定と入り混じることで昔懐かしの湯煙の向こう側のエロさを醸し出しています。

会話から感じる人間関係や終盤の無駄のない主人公の内面描写が、具体的なエロ描写がなくてもエロスを滲ませているのがさすがです。

もうひと息、悪女度が高いパターンもいいかな、と思ったところがありました。