どこまで知ってる?

鈴乱

第1話


あーぁ、バレちゃったのかぁ。


そっかー。まぁ、仕方ないよね。


うん、バレちゃったなら仕方ない。


僕的にはもう少し秘密にできると思ってたんだけど……


君がそんなにさとくて、すぐに謎を解いてしまうなんて思わなかった。


僕は意外と君のこと、分かってなかったみたいだね。

うーん、分かったつもりって怖いねぇ。


うん……それで……、その反省も兼ねて君に聞きたいんだけど……


君は、どこまで知っちゃったのかなぁ?


いや、ね、僕にも知られたくないことってあるからさ。


もし君が僕の知られたくないことを知っちゃってたら……秘密にしておいてもらわないと、困るからさ。


君が今こうして僕にペラペラ話してるみたいに、誰にでもその秘密を話されたら……ちょっと僕にとってまずいことになるんだよねぇ……。


おしゃべりな口は……先に塞いでおかないといけないからさぁ……。


さて。


改めてもう一回聞くね?


君は、僕のことを、どこまで知っている?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

どこまで知ってる? 鈴乱 @sorazome

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る