第3話 介抱
ノアと名乗る魔物の少女? は甲斐甲斐しく私のことを気にかけてくれる。
とてもありがたいし、うれしいのだけど。
どうしても魔物であることが引っかかる。
私の中で魔物は敵であるイメージが強いのだ。
「こんにちは、お昼持ってきましたよ」
元気よく部屋のドアを開けるノア。
その手には温かいミルクのスープとパンの乗ったおぼんを持っている。
「ここに置いておきますね」
人の形をしているが、緑色の肌と額に生えた角と尖った耳。
彼女は戦闘に向いたタイプではないのか、秘めたる魔力は弱いがそれでも人間とは違う荒い魔力が渦巻いている。
「……あのさ、ノ……君は私をどうしたいの?」
ここに連れてこられてから二週間ほど時は経っている。
いい加減に、彼女の真意が知りたかった。
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