第7話 妹よりもやばいやついた

 長年(17年)の夢がついに叶うことに興奮が抑えきれていなかったが、ようやく一人五役計画を決め終えた。

 2年弱も甘々なラブコメとえっちな絵を描き続けるのは飽きてしまうかもしれないが、夢が叶えられるなら耐えられる···かもしれない。

 早速明日から甘々なラブコメを執筆していくとするか。


 少々熱中しすぎたせいで、日が完全に沈んでしまっている。

 お腹もすいてきたしお風呂も入りたい。

 妹と2人で暮らしているとは考えずらいし、まだ未知なる人物と出会うのか···一応僕の家族なのだが、バレないといいな。

 そうして不安や緊張が入り交じりながら階段を下っていった。




 階段の降りた先に見えた光景は、さっき会った妹と···知らない女性?が2人で夜ご飯を食べていた。

 ···あの人誰?

 あの人の見た目を簡潔に説明するならば、胸が大きいお姉さん系の人であった。

 この人も顔がいい、胸が大きい、たぶんFカップぐらいはある。

 妹がかわいい小動物系(胸は年齢にしては大きいが)女の子とするならば、この人は妹と対照的に、おしとやかで胸が巨大なお姉さん系な印象を受ける。

 

「お兄ちゃんが下に降りてきた······いつもは部屋に籠ってるのに、まさか優奈に会いたくなって降りてきちゃったの!まったくお兄ちゃんは甘えん坊なんだからぁ!そしてまたお兄ちゃんとハグして、それからキスして、さらにその先には······ふへへ。」


「どうしたのかしら、私の愛しの弟くん?·····私の巨大で真っ白なおっぱいを揉みほぐしたくなったの?それとも私のおっぱいの先の薄ピンク色に輝く乳首を吸い付くしたくなったの?愛しの弟くんなら私のおっぱい、自由に使っていいわよ。」


 ······???·········???············なんだこいつら???

 あまりにも情報量が多すぎる。

 まずこの胸がメロンのように大きいお姉さんは、僕の姉らしい、全然おしとやかとは真逆の人だった。

 妹の方はさっき扉の前で出会った時と様子があまり変わっていないので安心できる···これで安心したくないのだが。

 問題なのは姉の方で、姉の第一印象は胸が大きいセクハラお姉さんって感じである。

 僕が弟という立場でなければ、きっと姉はセクハラのしすぎで逮捕されて、牢屋に入れられ一生を過ごすことになっていただろう。

 あと弟に向かっておっぱいを連呼するな。

 前世の記憶を持っている僕からしたらご褒美でしかないが。

 何だよ「おっぱい揉みほぐしたくなったの?」「乳首を吸い付くしたくなったの?」とか···真に受けちゃうからいい加減にしてくれ。


「結局お兄ちゃんどうして下に降りてきたの?」


「そりゃ弟くんは私のおっぱいをしゃぶりたくなったからだよね。」


 いやあなたには聞いていないです。

 そりゃあんなに大きい胸はしゃぶってみたいが······


「お姉ちゃんには聞いてないから!で?どうなのお兄ちゃん?」


「······優奈には伝えたと思うけど、これまでの数々の悪行を反省してるから、これから仲良くやっていけないかなって。」


「お兄ちゃん嬉しいよ···へへ、末永くよろしくね。」


「ちょっと!何で優奈だけ名前で呼ばれてるのよ!」


 名前も知らない姉がにやにやしている妹の優奈を見つめている。

 2人で仲良く夜ご飯を食べていた明るい雰囲気が一変した、誰か1人のせいで。


「お姉ちゃん、お姉ちゃんって呼んで、いやお姉ちゃんと呼びなさい!これは姉からの命令です。もし破ったら弟くんには極上手○キパ○ズリ射○管理が待っています。」


「お姉ちゃんだけずるい!優奈もパ○ズリはできないかもだけど、お兄ちゃんに手○キ射○管理したい!」  

 

 ······一体お前らは何で争ってるんだよ。

 この時、この2人は僕の力ではどうにもできないことを悟ってしまった。

 あと姉···いやお姉ちゃんがパ○ズリや手○キとかを連呼するのはまだいい(よくない)が、優奈がそのような言葉を連呼するなよ···まじでどこで覚えたその言葉。


 2人が争っている内にお腹がすいてきた。

 まだこちらに来てから何も食べていない。

 ······少し怖いけど話しかけてみるか。


「あの、お姉ちゃんと優奈···お腹すいてきちゃったから夜ご飯一緒に食べない?これも仲良くなる一環だと思って。」


 すると激しい2人の争いが一瞬で終了した。

 

「お兄ちゃんいつもご飯を持ってこさせてたのに···一緒に食べるー、お兄ちゃん大好き!ハグするー!」


 優奈がこちらに全力で向かってくるが、一瞬にして左に避けて妹とのハグを回避した。

 優奈はまさか避けられると思っていなかったのか、口を膨らませて怒っている。

 そんな妹もかわいいと思う。


「優奈だけするい!私も愛しの弟くんとハグする。」


 するとお姉ちゃんがこちらに向かってくる。

 妹と同様に左に避ければハグを回避できると思っていたが、それを読んでいたのか途中で方向を左に変えてきて、お姉ちゃんとぶつかってハグしてしまった。


「ふふ、お姉ちゃんとのハグは気持ちいい?」


 気持ちいいか気持ちよくないかで言うならば···気持ちいい。

 妹の優奈とはまた違ったいい匂いが漂ってくる。

 ハグした瞬間に、お姉ちゃんが僕の顔にFカップはある巨大でやわらかい胸を押し付けてくる。

 

「どうよ?私のおっぱいの感触は?しゃぶりつきたくなってきた?」


 ···とても······やわらかいです。

 

「あー!お姉ちゃんだけハグしてずるい!優奈もお兄ちゃんとハグするー!」


 すると、推定Fカップはある胸に埋もれている僕に後ろから抱きついてきた。

 今の状況を整理すると、前方はお姉ちゃんがいる、そして胸に溺れている僕。

 後方には妹がいる、抱きつきながら胸を押し付けてくる、そして胸の感触を楽しむ僕。

 巨大な胸から見上げてみると、そこにいるのはにやにやしながら僕の顔に胸を押し付けているお姉ちゃん。

 後方は確認できないが、きっととろとろにとろけた

表情で僕に抱きついている妹。

 両手に花と言うより、前後に胸って感じである。

 ······冷静に考えなくてもどんな状況だよこれ。


「あの···そろそろ一緒に夜ご飯食べない?」


「お兄ちゃんは黙って抱かれてればいいの。」


「弟くん生意気ね···手○キパ○ズリだけではなく、追加で足○キもしながら射○管理してあげようかしら。」


 この放送禁止用語に慣れてきちゃってるのがだいぶ怖い、もう重症なのかもしれない。

 前世の記憶を持っている僕からしたら、こんな美人なお姉ちゃんに射○管理されるのはご褒美でしかないのだが、倫理観がとても強い力で妨げてくる。

 

 あと妹だけではなく、お姉ちゃんに対しても発言権がなくなってしまったようである。

 この家族の権力の強さは、お姉ちゃん>妹>僕の順番らしい。

 年下の妹の方が権力が強いのなら、お姉ちゃんより年下の僕の方が権力が強いはずなのだが、なぜかお姉ちゃんの方が強い。

 もっと兄を大切にしろ。




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 妹よりも変態がいると思った? 


 お姉ちゃんが変態になった過程も一応解説しておきます。


 お姉ちゃんは妹と同じで昔から弟のことが好きでした。

 でも弟が同じように家に籠ってしまいました。

 弟に好きになってもらうために、仲のよい女友達に男の落とし方を相談します。

 女友達によると「男なんかそのおっぱいで誘惑しながらえっちな言葉囁けばいちころよ!そして誘惑に負け襲ってきてその流れでえっち!どうよ私の完璧な作戦は!」らしいです。

 そして部屋の中、弟を落とすためにえっちな言葉の囁きの練習など色々なことを1人でして経験を積みます。

 でもそんな機会はいつになってもこなかったのだが、この話で弟の方から話しかけてしまい、ついに爆発してしまった。

 はい、変態のできあがり。

 つまりお姉ちゃんがこうなってしまったのは大体女友達が悪いです。

 3人揃って変態で仲良いいね()

 ちなみにお姉ちゃんの名前は決まってません。


 ストック7話目うおおおぉぉぉ

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