第5話 変態ヤンデレブラコン妹誕生の瞬間 ※優依優奈視点
*優依優奈視点
私は非常にモテる。
痛い発言だと私自身でも思っているが、実際中学1年生になったばかりなのに、10人に告白されている。
まだ中学生になってから1ヶ月半しかたっていないのに、10人から告白されて、きっぱりと10人とも断っている。
名前すら知らない告白してきた男子生徒は、断られる前はワンチャン付き合えるかもという淡い期待を抱いた顔をし、断られた後は段々と悲しい顔に変わっていき、微妙な空気に耐えられなくなったのか颯爽とその場を去っていく。
そして、毎回告白を断る理由を「好きな人がいるから。」とかいうありきたりな理由で断っている。
断られた生徒の中には「それじゃあ納得がいかないからせめて好きな人の名前を教えてくれ。」とかほざいているが、好きな人の名前とか教えられるはずがない。
なんだって、私はお兄ちゃんが好きなのだから♡
私とお兄ちゃんは一歳差であり、私が中1でお兄ちゃんが中2。
最初に述べたように、私はとてもかわいいと思っているが、お兄ちゃんは比べ物にならないぐらいかっこいい。
お兄ちゃんの太ももスベスベしてて、頬を擦りつけたくなる···そして舐めてみたくなる。
とても柔らかそうな唇をしており、美味しそうで食べてみたくなる···そして本で見かけた舌を絡め合わせたキスをしてみたくなる。
お兄ちゃんに近づくといい匂いが漂ってきて、一生嗅いでいたくなる···そして出かけている間、お兄ちゃん成分を獲得するために、下着をこっそり嗅いでみたくなる。
というか我慢できず、見つからないように嗅いでいた。
私は物心がついた時には既にお兄ちゃんが好きであった。
もちろん家族としてではなく、異性として。
最初はこんなにかっこいい人が私のお兄ちゃんなのかと喜んでいたが、お兄ちゃんを好きになるにつれて、私のお兄ちゃんなのか···と絶望していった。
別に愛さえあれば家族だろうが、血が繋がっていようが関係ない。
お兄ちゃんとの毎日は非常にドキドキして、明るく楽しいものだったが、幸せはそう長くは続かなかった。
ある日を境に、お兄ちゃんが部屋から出てこなくなった。
2人で手を繋ぎながら、楽しくおしゃべりをする日々が急に壊れてしまった。
お兄ちゃんとの日々が忘れられず、取り戻すために、まずお兄ちゃんに何があったのかを聞いてみようとしたが、部屋のドアを軽く叩いてみても返事がない。
毎日お兄ちゃんの部屋を軽く叩いてみるも、反応がない。
とうとう我慢できず、部屋の外に出てきたタイミングで直接話しかけてみるも、全く聞く耳を持たれずにそのまま無視された。
それでもお兄ちゃんとの甘い日常を取り戻すために、出てくるタイミングでまたも話しかけてみるが相変わらず無視。
お兄ちゃんに話しかけ続けて1ヶ月がたったタイミングで、とうとうこちらから話しかけるのをやめ、諦めることにした。
でも心の中ではお兄ちゃんが大好きであり、諦めきれていなかった。
お兄ちゃんを失った日々はどろどろに濁った泥水のような毎日であった。
大好きな人を失う辛さを痛感した。
一般的に見れば、私はまだ若く将来が明るいのだろうが、お兄ちゃんを失った私は同時に生きる意味までも失った。
何のために一生懸命勉強しているのか?
何のために友達を作っているのか?
何のために生きているのか?
つらいよ···お兄ちゃん···どうして······大好きなのに······苦しい······苦い······
大好きな人を失った数年間は言葉で言い表せないほどつらかった。
家族や学校の友達の前では何もなかったかのように振る舞っていたが、毎日部屋の中で泣き喚きながらお兄ちゃんのことを考えていた。
もう何年間お兄ちゃんと2人で遊びにいっていないのだろうか···
しかし、何年たってもお兄ちゃんへの思いは変わらなかった。
何ならお兄ちゃん成分が不足しすぎて、逆に思いが強くなっていく一方である。
またあの頃のような日々を取り戻せると信じて·········
★★★★★
私が中1になって1ヶ月半が経過したとある日。
学校が終わり、急いで帰ってきて部屋で勉強をしていた。
お兄ちゃんに相応しい女になれるように、中学生から容姿に気をつけるようにした。
お兄ちゃんの隣に並んでも違和感がないように。
相応しい女になれるように、勉強にも力をいれることにした。
学校の友達とかどうでもいい···私にはお兄ちゃんだけいればそれでいい。
勉強も一段落終わり部屋の外に出てみると、そこにいたのは何とお兄ちゃんであった。
何でこんなに所にお兄ちゃんが?
ずっと部屋に籠りっぱなしなのに······
久しぶりに見た気がするけど、相変わらずかっこいいなお兄ちゃん。
お兄ちゃん見てると手を繋ぎたくなる、キスしたくなる、性○帯を責められたくなる、お兄ちゃんのあそこを舐めてみたくなる、お兄ちゃんとえっちしたくなってくる、体全体が暖かくなってくる。
なるほど、これが幸せなのか。
数年前の私と違い、今は性の知識もしっかりと蓄えている。
いつお兄ちゃんとあんなことやそんなことをしてもいいように。
それよりもなぜお兄ちゃんが私の部屋の前に?
どうせ無視されると思うけど一応聞いてみよう。
「お兄ちゃん、どうしたの優奈の部屋の前で······」
大丈夫だったかな?
まともに話しかけるの久しぶりすぎて口調おかしくなってないかな?
「いや、何でもないよ?」
しゃ、しゃべったあぁ、お兄ちゃんが、自ら。
どうせ無視されると思ってたけど、ちゃんと返事してくれた···何年ぶりだろうか。
いつものお兄ちゃんと違う気がする。
様子も雰囲気もかっこよさも。
やばい···かっこよさが一段階増したお兄ちゃんを見てると···愛おしすぎて···下のほうが···濡れてきちゃう。
「いやなんで疑問系なの?てかお兄ちゃん頭でも打った?様子おかしいよ。」
「いや全然そんなことないよ···いつもどうりだよね?」
お兄ちゃん大好きっ子の私なら分かるが、明らかにいつものどうりではない。
無視せずに返事してくれる、かっこよさが増している、様子がおかしいと言われたら焦っている所を見れば。
私の直感が言っている、この機会を逃せば2度と仲良くできないのだと。
「だからなんで疑問系なの?いつものお兄ちゃんだったら優奈と話してくれずに部屋に籠ってるのに。それか優奈が話かけても無視されるのに。そんな状況から会話が成立するようになったらおかしいと思うでしょ普通。」
ここで怒らせないために臆病にいくのではなく、あえて強気にいく。
するとお兄ちゃんから汗が流れ始める。
絶対にいつもと様子が違う。
今日でお兄ちゃんとの関係を取り戻す。
あとお兄ちゃんから流れてくる汗がえっちすぎる、舐めたい、ペロペロしたい。
「優奈って頭いいのか?」
······って名前呼び!?
子供の頃でも絶対に優依って呼んでたのに。
やっぱり今日のお兄ちゃんはおかしい、ずるい、かっこよすぎて。
名前なんて呼ばれたらさらに下のほうが···濡れてきちゃうじゃん。
「···え?名前呼び?1度も名前で呼ばれたことなかったのに···やっぱお兄ちゃんおかしいよ今日。」
「で?優奈は頭いいのか?」
······また名前呼び!?
もう、お兄ちゃん大好き、結婚する!
「だから名前呼び···頭いいに決まってるでしょ!優奈は世界一頭いいんだから。」
「で?結局様子がおかしいのはなんでなのお兄ちゃん?」
お兄ちゃんがとても焦った表情をしている。
ああ···焦った表情までもがかっこいい。
私はどんなお兄ちゃんでも受けとめるからね。
「えーとね、中学生にもなったことだし心を入れ換えようかなと。これまでの行動も本当に申し訳ないと思ってるから。当然すぐに許してくれるとは思っていないから、許してくれるまで土下座でも何でもしてあげるから、これからは仲良くやっていきたいな。」
···お兄ちゃん···優しい···かっこいい。
申し訳ないって思っててくれたんだね。
これから仲良くだって。
で、何でもしてくれるんだぁ···お兄ちゃんが。
何でも···へへ、まずはお兄ちゃんのあそこをね、私の濡れているところに挿れて、奪うとこから始めようかな?
それとも舌を絡め合うキスから始めようかな?
······さすがに上2つは下が大洪水を起こしちゃうから、ハグぐらいにしておこう、今のところは、ね?
「うぅ···お兄ちゃん······これからまたよろしくねお兄ちゃん。ところで···何でもしてくれるんだよね?」
「うん、これまでのお詫びに何でもしてあげるよ。」
「え···じゃ、じゃあ···お兄ちゃんにね、ぎゅーーーって抱きついてもいい、かな?」
お兄ちゃん困惑してる。
そんなお兄ちゃんもかっこいい。
でももう中2だし発言には責任持たないとね···責任持って私と赤ちゃん作って、幸せな家庭を築こうね。
「いいよ抱きついてきて···今までごめんね。」
·····お兄ちゃん。
この瞬間、数年間我慢し続けていた理性のネジが外れた気がした。
私は一瞬でお兄ちゃんに抱きついた。
へへ、お兄ちゃんの匂い、いい匂い。
何年かぶりのお兄ちゃんとのハグに、私の下の方はものすごく濡れていた···もうびちゃびちゃだよぉ。
お兄ちゃんに濡れているのバレてないかな?
これが幸せというものなのか······
「うへぇ···お兄ちゃんいい匂いする、へへ···大好きお兄ちゃん、一生こうしてたい······」
「優奈、もう十分抱きついただろ?そろそろ離して欲しいんだけど。」
「うるさい、まだお兄ちゃん成分が規定量に達してないから無理。お兄ちゃんは優奈に黙って抱かれてればいいの。」
数年間我慢し続けてたお兄ちゃんとのハグが数分で終わりなはずがない。
私としては一生このままでもいい。
何なら今、お兄ちゃんに睡眠薬を飲ませて、ベットに拘束して抵抗できない状態にして、無理やりお兄ちゃんを犯しまくって快楽堕ちさせて、私が責任を取って養いながら飼ってしまい、お姉ちゃん以外の女との関わりを抹殺してしまってもいい。
······いいのだが流石に早すぎるので、今はハグだけで我慢しておく。
別に私を愛してくれるならば、拘束して調教しなくてもよくなるし、私としてはお兄ちゃんに傷ついて欲しくない。
結局1時間お兄ちゃんに抱きつく幸せな時間を過ごし、急いで部屋に戻った。
そして、ぐしゃぐしゃのびちょびちょに濡れている下の方の処理をした。
久しぶりのお兄ちゃんとのハグが気持ちよすぎて、いつの間にか10回も噴いてしまっていた。
こんな変態な妹でも愛してくれるよね?
「もう2度と逃がさないからね···お兄ちゃん。」
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変態ヤンデレブラコン妹誕生の瞬間でした。
改めて読み直してみると···だいぶ変態だなこの妹···そして兄弟なのに愛が重い。
初めて他人視点書いた。
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