1巻 4章 1話
⭐️3章のあらすじ⭐️
惑星ジュピターで廃品回収のクエストを選んだクラウン、ブラスト、スノー。水素工場のジュピターラビリンスの罠をかい潜り、高額報酬を手にした。スノーの友人、エンジニアのブッチに宇宙船を改良してもらう。その間、クラウンは仲間にアドバイスをもらって初デートをやり遂げる。そして新たに人探しクエストへ、惑星グリーゼ357dに向かう。道中、巨人に襲われたクラウンは馬を助けた。助けた馬は悪夢を見せる漆黒の馬、ナイトメアだった。クラウンは精霊主となり、いつでも呼び出して騎乗できる様になった。人探しクエストの途中で捕まえた泥棒は、カピラリイの街で数々の盗みを働くスワイプ窃盗団だった。街の人々の困った様子をみて、クラウン達は自ら窃盗団の逮捕に向かうと決め、スワイプ窃盗団と対峙し逮捕したのだった。
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雨季の間、カピラリイで過ごした。
クラウン達はルイーズの店に宿を移した。
赤い壁のルイーズの店は1階はお菓子屋、2階はルイージとルイーズの住居スペース。そこからハシゴを登り、最初の出窓のベッドスペースはクラウン。4段ステップを上がると窓際に机、吊り下げランプ、次の4段を上がった出窓のベッドスペースはブラストが使った。次の4段を上がるとソファーと本棚、テーブル。次の4段を上がった出窓のベッドスペースはスノーが使っている。
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クラウンはナイトメアにまたがり、ブラストとスノーはピグミージェルボアを、雨季の間もルイージに頼んでレンタルしていた。
サーパスサバナは雨季になると、以前走った草原は湖になっていた。
クエストを終え、山道から湖方面へ、ゆっくり戻っていた。
ブラストは才能を開花させていた。
「すごいよ!ブラスト。」クラウンは興奮していた。
「自分じゃ調達系のクエストが好きだし向いてると思ってたけど、一緒だと、色んなクエスト受けれていいね。まさか、こんな感じになるなんて。」ブラストは照れた。
「叫びまくってる悪魔の群れを一撃で落としてさー、飛んで来た時は焦ったー。チョコもびびってた。ははは。」クラウンは笑った。
「シシッ!ハルピーの群れな!バカンス中の宴から宴を荒らし回わってたな。」スノーは言った。
「宴?パーティの事?」クラウンがたずねた。
「ああ、そーだ。クエストには宴荒らしを討伐って書いてたろ。」スノーが返事をした、その時。バスケットに乗ったゴーストがスノーに合図した。
スノーも異変を感じたが遅かった。
「やっぱり、さっき宴にいた奴らだ。」馬に騎乗した盗賊に出くわした。
「それ、降りろ!置いてけー。」
「お!ピグミージェルボア!ペットロボ!高く売れるのばっか。早く置いてけ!」
ぞろぞろ近づいてきた。
人馬が4騎。
クラウンは緊張していると、ブラストがひょいと降りて、手をパッと開いて見せて、歩いていった。
「ピグミージェルボアが怖がるから。」
ブラストはあっという間に取り囲まれた。その瞬間。「ショックウェーブ!」
4人の盗賊は馬から吹っ飛んで落ち、気絶した。馬はびっくりして逃げだした。
「どうやったの?!」クラウンは驚いた。
「ちょい上に向けて撃ってみた!」ブラストは照れながら言った。
「馬にも優しいなー。シシッ!ギルド呼ぼ。」スノーは喜んだ。
チョコとゴーストが結束バンドで4人を縛った。
山道に風がサアーっと通り抜けて、ほっと一息ついた、その時だった。
盗賊の馬が逃げていった方から、馬の鳴き声が響いた。馬の鳴き声がすごいスピードで近づいてくる。
手前の木々がガサガサー!と揺れ、グリフィンが馬を掴んで頭の上を飛んでいった。クチバシ、鋭い大爪、翼のついたライオンの姿をしていた。
「うわー!でっかーい!」クラウンは真上を見上げた。
「追いかけるか?」スノーは見上げたまま、ブラストに聞いた。
「いや、やめておこう。ギガスより強いよ。今、無事でいる事に感謝しなきゃ。」
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続く。
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