異世界で、旅を。
林 林
転生から幼少期
第1話
旧信濃の国に住む信濃 幸也だ。
私の住んでいるところは都会に少し毛が生えたくらいの田舎の境目。
今日は、異世界で放浪するという内容のラノベを購入する為、本屋へきた。
本屋に入ると安心する。実家のような心地よさだ、ま、実家から出たことがないからわからないが。
とにかく一息つける場所だ。
「あった。異世界転生極上放浪記、」
一冊の本を購入して本屋を出た。
何故か徒歩で来た為、徒歩で帰る必要がある。
にしてもラノベは高いな、1200円とか学生に売る値段じゃねぇだろ。
ラノベは社会人向けへと移行してきている、なので社会人値段というものになるのだろう。
そんなことを考えながら歩いていた、そのときだ、
3、4歳くらいの幼児が車道へ飛び出しているではありませんか、
は?なんであんなところに?親は、親はどこだよ?
そんなことを考える暇もなく車が近づいてきた。
大型のトラックだ、貨物でも運んでいるのだろう。
運転手を見た……うとうとしている、ナンバーが札幌と書いてあるところからかなりの長距離休みなく運転していたのだろう。
彼はその子供のことに気が付いていない。
「こら救わなあかん」
心がそう訴えるありのままの自分の考えを信じて行動に移した。
荷物を置き、二車線の車道を突っ切って子供の方に向かった。
子供を摘み上げ、押し出す。
その瞬間
自分の身体は非常にグロテスクで、朱に染まっていた。
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