第7話 私は今とても幸せです

 私は今とても幸せです。


 なぜかというと、大好きな人の近くにいられるからです。


 私の大好きな人...そう!大関 夏樹くんと毎日を過ごせるからです。


 影ながらずーっと私のことを支えてくれて、今は私の一番近くで私のことを支えてくれています。


 私的にはもーっと、距離を詰めたいというか、もっーと私にデレて欲しいというか...。


 なのに何故かどこか遠慮を感じるというか...。全くもう、全くもう!なのである!


 てことで、早速今日はドッキリをしたいと思います。


 ドッキリ名は【ドキドキすけべチャレンジ!】です!


 ドッキリ内容は私が着替えているところに、夏樹くんが入ってきてしまって「oh!セクシー!」という作戦です。


 なので、私は現在すっぽんぽんにタオルの状態で脱衣所に待機しています。


 恐らく、もう少しで帰ってくると思うので、楽しみに待っているのですが...。


 時計を見るともう帰ってきてもいい時間...。


 掃除当番だったりするのかなー?と、首を傾げながら、ふと洗濯物が入っているカゴを見るとそこには夏樹くんのパンツがありました。


 当然ながら洗う前の...一度夏樹くんの匂いが染み込んだパンツ...。


 もし、メルカリに売っていたなら10万は出しますね。えぇ。


 ということで、少し興味本位でパンツに近づき、少し遠目からまずはにおってみる。


 しかし、無臭である。


 んー、と思いながらパンツを持ち上げて股間の辺りをクンカクンカすると少し雄っぽい匂いがする。


「えへへ、好きかも...この匂い」なんて、ふざけていると扉が開く音がする。


 急いでお風呂前で今にでもお風呂に入ろうとしてました風で待機していると...。


「ガチャ」と、音がする。


 さぁ、きゃー!と叫ぶ準備は万端である!来い!


 そう思っているとそこに立っていたのは...私のマネージャーの錦さん(女性)であった。


「「...え?」」と、二人の声がハモる。


 そうして、そのままお風呂に入る私であった。



 ◇


 お風呂から上がると、そこには錦さんと正座をしている夏樹くんの姿があった。


「ちょっ、何してるんですか?」


「何してるはこっちのセリフよ。この人、鳳ちゃんの大ファンの人でしょ?まさか、この前言っていた運命の人って...この人じゃないでしょうね?」


「そーですけど!何か問題が!」


「大有りよ!よりにもよってファンだなんて...」と、頭を抱える。


 仕事と私のプライベートまで管理してもらっているので、錦さんには言おうと白状したのだが、案の定怒られてしまうのであった。


「...はぁ、どうしたものか。こんなことが世間にバレたら...」


「その時は二人でハネムーンでにげます!」


「...とりあえず、ばれたら芸能生活は終わる。そのことを肝に銘じておくこと。常に人目を気にして、二人でデートに出かけたりとか!そういうのは一切NGだから!」


「えー!」


「えー!もびー!もしーも!ない!分かったね!」と叱られてしまうのであった。


 その後今後のプランについての話し合いが始まるのであった。

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