心の自由

なぜ悲劇は美しいのか

それは心が誰に縛ることのできない、

絶対の自由を有してやまない証左であるから

どんなに悲しくとも

どんなことがあろうとも

涙が流れようが

その悲しみは彼らのものだから


なぜ少年少女の死は美しいのか

神聖で、誰にも侵すことができない

彼らの死は、彼らの自由の体現

死すらも自由の果てだというのなら

それは彼らのものだった


なぜ倒錯的なものは美しいのか

それは例えどれほど常軌を逸したカタチでも

彼らの普通の幸せを実現しているから

それは彼らが真に多様であり、

自由であることの証明だから


身体が拘束されるほど

私たちの内的世界は自由である

心が身体を追い越したとき、

私たちは自由である

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