第4話 銭湯
「やっぱり銭湯はいいね。疲れが一気に取れるよ。」
「ほんとだよな。異世界の銭湯は特に最高だ。見て、このお湯の色、光ってるよ!」
「まるで宇宙の泉みたいだ。あれ、あの人なんか困ってるみたいだぞ。」
「お、声かけてみようか。すみません、どうかしましたか?」
「お湯が熱すぎて入れないんですけど、どうしたらいいですか?」
「熱いのが好きな人にはいいけどね。よし、ここは俺たちの出番だ!」
「任せてください!お湯の温度を調整する技、見せちゃいますよ!」
「さあ、まずは深呼吸して、心を落ち着けます。次に、湯船に向かって…」
「『お湯よ、冷たくなれ!』って言っても変わらないね。」
「それただの呪文だし!ちゃんと水足そうよ。はい、水の蛇口をひねって…」
「お、いい感じになってきた!これでどうですか?」
「ありがとうございます、これなら入れます!」
「よかったよかった。ところで、君はどこから来たの?」
「私は異世界の研究者です。銭湯の文化を学びに来ました。」
「異世界の研究者か!どんなこと研究してるの?」
「異世界間の温浴文化の違いについてです。お湯の温度や成分、浴槽の形など。」
「それは興味深いね。ところで、異世界の銭湯ってどんな感じなの?」
「私の世界では、温泉が空中に浮かんでいます。そこに入ると、体が浮遊感に包まれてリラックスできます。」
「空中温泉?それはすごい!一度体験してみたいな。」
「ぜひ、お招きしますよ。ところで、お二人はどうしてこの世界に?」
「私たちは浅草で活動しているんだ。異世界の文化を紹介したり、地元の人たちと交流したりしてるよ。」
「そうなんですか。お二人の活動、ぜひ見てみたいです。」
「じゃあ、次のイベントにぜひ来てください。笑いと癒しを届けるパフォーマンスを披露します!」
「楽しみにしています。ありがとうございました、お湯の調整も助かりました。」
「こちらこそ、異世界の話を聞けて楽しかったです。」
「さて、そろそろ上がるか。」
「そうだね。次のイベントの準備もしなきゃ。」
「よし、行こう!また銭湯でリラックスしに来ような。」
「おい、キリスト。あそこにいるお弁当屋さん、見てみろよ。」
「ん?どの人?」
「あの、京子さんっていうらしいんだけど…すごく綺麗じゃないか?」
「おっと、これは一目惚れかい?ブッダが恋に落ちるなんて、珍しいな。」
「いや、なんというか…見た瞬間に心が和んだんだよ。あれが恋ってやつなのかな。」
「よし、じゃあ早速お弁当を買いに行こう。話しかけるチャンスだ。」
「え、いきなりそんなことできるか?心の準備が…」
「大丈夫、俺がサポートするから。さあ、行こう。」
(お弁当屋の前)
「いらっしゃいませ!何にしますか?」
「あ、あの、今日のお弁当、おすすめは何ですか?」
「今日は特製の照り焼き弁当が人気です。とっても美味しいですよ。」
「そ、それをください。あ、あと、僕たちのこと覚えてもらえませんか?」
「えっ?もちろんです。お二人、よくお見かけしますものね。」
「ありがとうございます!ところで、京子さんって、いつもここで働いてるんですか?」
「はい、家族経営なんです。毎日ここでお客様をお迎えしています。」
「そうなんですね。素敵な場所ですね…あ、あの、よかったら、今度一緒にお茶でも…」
「え?お茶ですか?」
「はい、あの、もっとお話ししてみたいなって…」
「まあ、嬉しいです。でも、急にお誘いいただいて…」
「ごめんなさい、いきなりこんなこと言って。でも、どうしてもお話ししたくて…」
「いいえ、大丈夫です。私もお話しするの、楽しみです。」
「本当ですか!ありがとうございます!じゃあ、いつがご都合いいですか?」
「明日の午後なら大丈夫ですよ。」
「それじゃあ、明日の午後に…楽しみにしています!」
「私も楽しみにしています。では、また明日。」
(店を出て)
「いやあ、やったな、ブッダ。デートの約束取れたじゃないか!」
「ほんとに?夢みたいだよ。ありがとう、キリスト。お前のおかげだ。」
「なんのなんの。恋のサポートなら任せてくれ。さあ、明日のデートの準備だ!」
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