第14話 しょうかん
王都に向かうわたし達は、大きな村で一泊して、王都に到着しました。
試験は、明後日です。
わたしはお祖父様とお城へ行き王様とお話をしました。
その内容は
フレイヤ様のご神託がありました。
数年後大きな嵐が起こります。このままでは、国、いいえこの大陸が大ダメージを受けるので、治水工事をして川の氾濫を防ぐこと。
そして王国民が飢えないように備蓄をすること
フーマ王国は、わたし達の領地とヒーナ商会での税収がたんまりあるはずだからその税金を公共事業(治水工事)にあてること。(決して私腹を肥やさないこと)
ベルティンブルグ公爵家が土木、建築ギルドを立ち上げて、土属性魔法の魔法使いを今以上に雇って、公爵家(エルーシア)が治水工事を行うこと。
国王の勅命で各領主に、穀物などの備蓄を少しでもさせること。
同じく勅命で、公爵家の土木建築ギルドに協力すること。
(領主は領地の、川の氾濫の多いところを隠さず教えること)
などなど色々な話し合いをしました。
国王は、フレイヤ様の神託があったことで、全面的に協力してくれることになりました。
『協力しないと、公国として独立するぞ』 ってお祖父様が脅したのはみんなには内緒です。
わたしとお祖父様は、王様と第一王妃様とディナーをいただき、王都のお館に帰りました。
叔母様と、ライナー兄様とリーサお姉様は、王都の伯爵のお屋敷に泊っています。
他の方々は、公爵家のお屋敷の離れで、王都にいる間お泊まりします。
翌朝、わたしはお母様とお庭を散歩しました。
そこで、王都で働くテイマーの方と久々に会いました。
その人の名前はヴィド。
ヴィドは、スライムのテイムが2匹しか出来ないので、浄化槽を増やすことが出来ないと悩みを相談してきました。
「ねぇ、エルちゃん。プルプルちゃんとポヨポヨちゃんは、エルちゃんがテイムしたのよね?テイムした魔物は召喚出来るはずだから召喚してみれば、彼の悩みの解決策になるかもよ」
「へぇお母様。テイムしたスライムちゃんは、呼び出すことが出来るのですね」
《プルプル、ポヨポヨ。こっちへ来て》
わたしがそう願うと目の前が、ペカーと光り
ぴょんぴょんと跳びはね回る二人が来ました。
それを見たヴィドは二人をみて固まってしまいました。
「ねぇ。貴女達の子供達をここで活躍することは出来ないかしら?」
二人はぴょんぴょんと跳ねた後、近くにある草木や虫を食べはじめました。
2人の体が倍くらいに大きくなりブルブルって震えたら
プルーンとして分離して新しいスライムちゃんが誕生しました。
これで、青いスライムと赤いスライム合わせて4人になりました。
ヴィドはもちろん、お母様も近くにいた従者の人たちも、尻餅をついてスライムちゃんを見ています。
プルプルとポヨポヨが、ぴょんぴょん跳ねたら、二人は浄化槽に行きました。
わたしは、この新しく生まれたスライムちゃんの飼い主をヴィドに引き継ぎ、もっとスライムちゃんをテイムできるようにコツを教えました。
そして、わたしは、2人を撫で撫でして、
《じゃあ。お家へ帰って》と念じたらブーン十とを立てて二人はわたし達の前から姿を消しました。
その後、テイム権限をもったスライムちゃん達がものすごく増えて、王都で浄化槽できない問題は解決しました。
(貴族街は、これで賄えるでしょう)
そして、商会の収入がすごくなり、その儲けで治水や食べ物やポーションの備蓄に使う事が出来そうです。
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