「社会不適合者の私が幸せになる話。」
@sabasama
第1話
ここは私立亀川高校。アスリートが有名でもある地元で有名の進学校ってやつだ。
で僕はそこに受かったモブというわけなのだが,実際,運と当日の根性で受かった感じである。なので入学してからは,まああるあるだろう。
身の丈の合わない高校に受かったことで,授業のスピードについていけず,晴れて夏休み前から不登校♪まじ笑えんわこれ。暑くなるにつれ,友達も全くできず,一緒の中学の奴はどんどん先に行っていて。みんなの頭は良くなるのに,自分の自信と結果は下がっていく。みんなが青春という名の1ページを埋めていく中,俺のノートは授業でも青春でもいつでも白紙。かといって数か月耐えただけましと思いたい。
ま,自分を保つための言い訳にしかならないが。どうしても人間,優れたもののほうへ行くのだ。優れたやつ,運動ができたり,勉強ができたり,顔がよかったり。まあモブはそんなもの持ち合わせていない。こちらからいかない限り向こうからはやってこない。そう分かっているのにまた,自分の勇気のなさのせいにする。そうして友達ができない。あとはこの繰り返し。
自信がないだけだと。まあともかく今は夏休み。留年するのは嫌だけど背には代えられない。
本を買うために久しぶりに外に出てみる。今日はラノベの発売日なのだ。
知り合いに会わないようびくびくしながらもラノベが楽しみという対照的な気持ちが謎の背徳感のようなものを感じさせる。
目当てのラノベ,時々ボソッとフランス語でデレる隣のアルニャさん,通称フラデレは,現在進行形でアニメもしているヒロインが可愛すぎる作品だ。
目当ての物を手に入れたところでそさくさと帰る。そしてやっと家だと思ったときに話しかけられる。
「春くん?」
ゲッと思い振り返ると,そこには隣人(幼,小,中,高一緒の腐れ縁)青川小夏がいた。若干ひきつった顔で答えた
「久しぶり...?」
....いや気まず。あるよねー友達とたまたまぼっちでいるときにあったら,しゃべることなさ過ぎて沈黙。特に異性。陰キャにはハードルが高いです。はい。
「じゃあ...僕はこれで...。」
「ちょっと待って!」
「なんでしょう?」
「春くん夏休み前から学校来てないよね。二学期からは来てね...。」
僕は何も言わず扉を閉めた。僕はつぶやく。
「僕には才能がなかったんだよ。この社会で生きるための才能が。」
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